30話 ページ32
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権利や称号なんてそんなもの知らない。
あったところでだから何って話。
上の人だから人間をゴミのように、部下をゴミのように扱っていいのかってなるとそれは違うでしょ。
思いあがるなっていったはずなのに。
モーガンがルフィへ放った一発は、ルフィには当たらず代わりに近くの塀が切れる。
なんとも威力の凄いこと。そんなものに当たってしまえば体は真っ二つだよ。
そのあとも繰り返されるモーガンの攻撃は尽くルフィにかわされ続け、ルフィからの攻撃は受ける一方だった。
ルフィは強いからね。
ただ権力を振りかざしているだけのあなたなんて、ルフィに勝てるわけないよ。
「何が海軍だ…コビーの夢をぶち壊しやがって…」
そういって、ルフィが殴ろうとするけれど、誰かの静止によりそれは止められる。
けれど、ルフィは構うもんかと殴った。
ほんとに話が通らない人。
仲間ながら呆れてしまう。
「待てっつったろ！アホかこのォ！！！」
今のはバカ息子に同意する。
そのバカ息子はまた更に阿呆なことをしてるんだけど。
何度やれば気が済むのやら。
「こいつの命が惜しけりゃ動くんじゃねェ！！！ちょっとでも動いたら撃つぞ！！！」
できないくせに、行動だけは一丁前。
「ルフィさん！！僕は！！ルフィさんの邪魔をしたくありません！！死んでも！！！」
「ああ…知ってるよ」
コビーくん…少しの間に大きくなったね。
なんというか、成長したね。
コビーくんから�爛爛雖瓩辰討いγ姥譴�消えたの知ってるよ。
「諦めろバカ息子。コビーの覚悟は本物だぞ！！」
「おいてめェ！！動くなっつったろ！！撃つぞ！！よし撃つ！！！」
といいつつ撃たないからやっぱヘタレだ。
そう思いながら私は再び岩の破片を手にもつ。
これくらいかな…。
多分ちょうどいいと思う。
「俺は海軍大佐だ！！！」
「ゴムゴムの…」
それぞれが構えたのを確認して、私も構える。
『ピストルを持つなら……両手で持ってくださいね。じゃないと、腕…折れますよ』
素人がピストルなんて撃つと腕…もげちゃうよ。
コビーくんへ向けているピストルめがけて石をぶん投げる。
見事クリーンヒットし、ピストルは破壊された。
私がピストルを破壊するとほぼ同時にルフィはバカ息子を殴り飛ばし、ロロノア・ゾロはモーガンを倒した。
一瞬の静寂がようやく、戦いが終わったことを告げていた。
「ナイス、ゾロ、A」
「お安い御用だ、船長」
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作者名：瀬成 | 作成日時：2024年1月5日 13時
