23話 ページ25
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「よし！あのバカ息子から俺が刀を奪ってやる！！」
「何！？」
�狠イ辰討笋覘瓩望�し違和感を覚える。
けれど、次のルフィの言葉に思わず呆れそうになる。
「そして俺から刀を刀を返してほしけりゃ仲間になれ」
「たち悪ィぞてめェ！！」
あっはっは！と豪快に笑うルフィは、ロロノア・ゾロの静止も聞かずさっさと走って行ってしまった。
もう、ほんっと思い立ったらすぐ行動に起こしちゃうんだから…。
「お前は行かねェのか？」
ルフィのあとを追いかけない私を見兼ねたのか、ロロノア・ゾロが私にそう問いかけた。
『行きませんよ。私が行って邪魔になると嫌ですし』
ロロノア・ゾロの方に向き直ってそういえば、軽く目を見開いている彼と目が合った。
不思議に思っていると、フッと笑った彼が目に入った。
「今度はちゃんとこっち見るんだな」
その言葉に納得する。
なるほど、確かにロロノア・ゾロと初対面のときはルフィの後ろに隠れていたものね。
そりゃあ、驚きもする…のかな。
『ルフィが仲間にする、と決めた人なので。避けて通る訳にもいきませんでしょう』
「それじゃあまるで無理やりみてェだな」
確かに、と思う。
だけど、実際はそうではない。
『そうではないです。少なからず悪い奴と思っている人となんて話したりしませんよ。まあ、いい奴かは知らないですけど』
「正直だなオイ」
『あなたよりは』
私の言葉に「ははっ」と声を上げて笑うロロノア・ゾロに顔には出さないけれど、ほんの少しだけ胸の内で笑った。
以外にも今のロロノア・ゾロとの会話が楽しいと思ってしまった自分がいた。
そんなことを思ってしまった自分に若干の困惑を覚えていると、「Aさーん！」とふと後ろから呼ばれ、そちらへ意識を向けた。
コビーくんだ。
「ルフィさんはどこへ？」
こちらへ走ってきたコビーくんは肩で息をしながら、そういった。私たちと一緒に来ていたはずなのに、コビーくんってば今到着したの…。
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作者名：瀬成 | 作成日時：2024年1月5日 13時
