22話 ページ24
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「よっ」
「また来たのか…海賊の勧誘なら断ったハズだぜ…！！」
ようやく辿り着いた磔場。
ロロノア・ゾロは相も変わらず、その場に磔にあっていた。
ロロノア・ゾロは私たちが見えた途端、間髪入れずにそういうけれどうちの船長さんがそれを聞くはずもなく、
「俺はルフィ！縄解いてやるから仲間になってくれ！！」
「話聞いてんのかてめェ！！」
激しく同意。
この男は自分がやると決めたことは、誰になんと言われようと曲げないっていうやっかいな点をもっている。
話を聞くはずがない。
そこがいいところでもあるのだけど。
「俺にはやりてェことがあるといっただろう。誰が好んで海賊なんて外道になるか」
「別にいいじゃんか。お前元々悪い賞金稼ぎっていわれてんだから」
「世間でどういわれてるかは知らんが、俺は俺の信念に後悔するようなことは何一つやっちゃいねェ！これからもそうだ。だから海賊にもならねェ！！」
こういうところ、すごくルフィに似てる。
ルフィが勧誘したくなる気持ち、わかる。
「知るかっ！俺はお前を仲間にするって決めた！！」
人の話は聞かないし、やりたい放題だけど。
見る目はあるんだよ、ルフィって。すごく。
というか、単純なんだよね。
いい奴って思ったら誰でもいい。
その人がなんていわれてようが、自分がいい奴だと思ったら関係なしに引き込もうとする。
そして、相手もそれにのまれてしまう。
そういう奴なんだよ、ルフィって。
「お前、刀使えるんだってな！」
「……！……あぁ、何かに体をくくりつけられてなきゃ一応な」
刀かぁ……武器での戦いっていいなぁ。憧れる。
私も何か武器ほしい…。
まあ、こんな力プラス武器なんてもって戦ったら余計にルフィから笑われそうだけど。
「刀は？」
「取られたよ、バカ息子に。命の次に大切な俺の宝だ…！！」
『！！』
そんな大切なものを奪ってどうするっていうの。
剣術も習ってそうにないし、大して運動もできなさそうなへっぽこに見えたけど。
そもそも大きな態度とっておいて、ルフィに殴られたくらいでピーピー泣いて帰る奴が剣術なんて習得しているはずもないわ。
そう思って一人納得した。
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作者名：瀬成 | 作成日時：2024年1月5日 13時
