【ONEPIECE】煌めく世界があるとするなら【サンジ】１ (ページ3)

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食料OK！お酒OK！準備OK！！

村にも沢山のありがとうと、さようなら、そして行ってきますを伝えた。

これから始まる大冒険に胸が踊っていた。

のだけど、

『ルフィ』

「はっはっはっ！」

目を瞑り仏様のような顔で目の前にいる男の名前を呼ぶが、当の本人はゲラッゲラとただただ笑うだけだった。

胸踊る大冒険が始まる前に人生的に終わっちゃいそうな事件発生しました。

目の前で高らかに笑っている少年は、海賊王になる！と意気込んでいる、一応、この船の船長。

この船、といってもただの小舟なんだけど。

流石に豊かな村というわけではなかったので、大きな海賊船になるような船があるわけもなく、それでもいい！と、ルフィがそういったので私たちはこの大海原を小舟一隻で放浪してる最中。

まあようするに、迷子です。

『笑ってる場合じゃあないね〜』

「はっはっはっ！まさかこんな大渦にのまれるとは迂闊だった」

笑顔で、
お茶と思ったらジュースだった！あちゃ〜！
的なノリでいってる場合じゃあないね〜。

もう既に渦のど真ん中へきていた私達は、助けを呼べるわけでもなく、かといってこんな大渦の中泳げるわけでもなく、ただただ能天気に「俺泳げないんだよね〜」なんていってるルフィを軽くどつきたくなる気持ちを抑えつつ、どうするか悩んでいた。

だけどそれを考えている時間はもう既になく、気づいたときには私達はその大渦にのみこまれていた。

冒険を始めて数分後に死亡フラグなんてアリですか？

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