18話 ページ20
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「ほんと！？」
「あぁ！一つ残らずバリバリ食ってたよ」
あのあと私達は海軍基地をでて、女の子を探しに町へ下りていた。
案外早く見つかり、ロロノア・ゾロから受け取った伝言を女の子に伝えることができ、ほっとする。
さっきのロロノア・ゾロの様子は少しも漏らさず女の子に伝えたかった。
じゃないと、いけない気がしたから。
女の子は思った通り喜んでくれた。
そうだよね、自分が一生懸命作った食べ物を美味しいって残さず食べてくれるのはどんなに嬉しいことか。
「あの人…本当に噂通りの悪人なんでしょうか…」
うーん…断定するには難しいけれど、確かにさっきの様子じゃ完全に悪い奴とはいえなくなってきてる。
そんなコビーくんの言葉に唸るけれど、女の子は間髪入れずに否定した。
「え？」と思って、女の子を見つめれば、どこか嬉しそうに話し始めた。
なんと、ロロノア・ゾロは何もしていないのにあの磔場へ捕まっているという。
町の住民へ被害を与えたのかと思えば、与えたのはどちらかというとあのバカ息子。
あいつが放っていた狼が女の子を襲おうとしていたから、それをロロノア・ゾロは助けようとして狼を斬ったらしい。
動物を斬ったことに対しては�爐世鵜瓩覆鵑討い┐覆い韻譴鼻⊇韻�うとしていたから助けた。
町の住民はそれまで狼が野放しにされていて、町を徘徊していたことに凄く困っていた。
要するに、ロロノア・ゾロはいいことをしたんじゃない。
なら、磔にされてまであそこへ捕まっている理由なんてないじゃない。
「悪いのはモーガン親子よ！！少しでも逆らえばすぐ死刑でみんなびくびくしてるの」
そんな、訳の分からない親子にビクビクする理由なんてないのに。
やられそうになったら返り討ちにしてやればいいんだわ。
むしゃくしゃして鼻息が荒くなったそのとき、なんともあの下品な笑い声をあげて偉そうにバカ息子が再び姿を現した。
�狄読磴砲いΔ将�
その言葉と共に。
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作者名：瀬成 | 作成日時：2024年1月5日 13時
