12話 ページ14
.
『すみません…コビーくん』
「いえ！あなた達には助けて貰った借りがあるので遠慮せず！」
私達はレストランへ足を踏み入れたのはいいのだけど、航海を始めたばかりで驚くほどにお金を持ち合わせていなかった。
そんなとき、コビーくんがお礼だといって、食事を奢ってくれたのだった。
アルビダの元で働いていたから、少しのお金は持ち合わせているようだった。
本当に助かった。
このまま何も食べず航海してたら餓死するところだったわ。
「じゃ、この町でコビーとはお別れだな！海軍に入って立派な海兵になれよ！」
「はい…！！ありがとうございます！ルフィさんも立派な海賊になってください…いずれは敵同士ですけど」
泣きながらお別れの言葉をいうコビーくん。
だけど、この光景はどうにも異様で私はソワソワしていた。
だって、海賊が海軍になる者を応援して、海軍になる者が海賊を応援するんだよ…？
異様すぎるよ。とんでもなくソワソワするよ。
そんなとき、ルフィがふと発した一言で他のお客さんから従業員までもが私たち以外の全員、その場でひっくり返ってしまった。
�爛哨蹲瓩修慮斥佞鯤垢い申峇屬謀垢諒薫狼い�変わった。
まるで何かを恐るように、ビクビクと。
もしかしたら、ゾロの名前は禁句なのかと話を逸らす。
「さっき貼り紙を見たんですけど、ここの基地にはモーガン大佐という人がいて…」
コビーくんがそういえば！と話を逸らし、海軍の話をしようとする、けれど何故かその�爛癲璽�ン大佐�瓩箸いΩ斥佞鯤垢い討發�店の皆さんは恐怖に慌てていた。
よくわからなくなった私達はその後は、モーガン大佐とゾロという名前は出さずに食事を済ませ、店を出た。
ルフィは楽しそうに笑っていたけれど、私もコビーくんも不思議でしょうがなかった。
まだ、ゾロで驚くならわかるけど、この海軍基地の大佐の名前でも驚くって。
きっと、何かあるに違いない。
ルフィは「ノリで」なんていっていたけれど、そんなので吹っ飛んでいたらいつか骨が折れてしまう。
そこじゃないよ、と誰かにツッコまれそうな考えをしていることはA自身は気づいていない。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：瀬成 | 作成日時：2024年1月5日 13時
