11話 ページ13
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『でもそれって、あくまでも�牘臭瓩任垢茲諭�
「え？」
『コビーくんはロロノア・ゾロを見たことあるのですか？』
「えっ、いや…」
そんな見たこともない人の悪い噂を聞いただけで、悪い人だって判断するのは間違っている。
『見てみないとわからないことだってあるんです』
「ははっ、そうだな！」
思わず、コビーくんへずいっと顔を近づけて首を傾げながら疑問を述べてしまう。
ただ、単純に純粋に気になって近づいてしまったけれど「あっ、いや、その」と、吃りながらぱっと目を逸らすコビーくんに、その時漸く自分の近さに気づく。
自分から近づいたくせに我ながらその近さに驚いてしまい、バッと身を離す。
そんな私とコビーくんのやり取りを静かに見ていたルフィは少しだけ笑って、「さて！」と立ち上がった。
どうやら着いたようだった。
「ついた！！海軍基地の町っ！！」
だからといって、海賊が普通、海軍基地がある場所へ出向くかなぁ…私は賛成しないなぁ…。
でもまあ、コビーくんは海軍になりたいんだよね。
ならどの道いい機会か…。
なんて思いながら先を歩くルフィとコビーくんの後ろへ着いて行った。
にしても………
「ちゃんと目的地に着いたよ！」
『うんうん！』
私とルフィはそれが不思議でしょうがなかった。
どうしてただ漂うだけの船が目的の場所へ辿り着けるんだろう。
「当たり前ですよ！海に出る者の最低限の能力です！」
有り得ないとでもいうような目をしたコビーくんはそういうけれど、私達はそんな能力もってないし、あっちに行きたい！そっちに行きたい！と思えば船は勝手に着いてくれてると思ってるから、もう根本的に駄目なのかもしれない。
やっぱ航海士…必要だなぁ…。
コビーくんもいってることだし、やっぱりロロノア・ゾロをもし仲間にするのなら次は航海士を見つけなければ。
当の船長は、腹減った！とかなんとかいってコビーくんの話には目もくれずズンズンと前を歩いていった。
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作者名：瀬成 | 作成日時：2024年1月5日 13時
