10話 ページ12
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『あ、ありがとうございます…』
「Aさんは海賊になって何をするんですか？」
「コビー、それは…」
ただ単純に気になっただけであろうコビーくんが、ルフィに聞いたときのように「何をするの？」と質問を投げかけるが、それに対してすぐさまルフィが止めようとするけれど、私は「大丈夫だよ」と、ルフィを宥めた。
『私は、海賊になって…とかそんなのはあまり関係ないんです。ただ、この冒険をして、世界を見て、自分が生きる理由を、意味を探したいんです』
「えっ」
遠くを見つめ、静かにそう呟いた。
思いの外、小さくでたその声はコビーくんに聞こえたのだろうか…少しだけ心配になる。
まあ、コビーくんの顔を見れば慌てたように視線を逸らし、さ迷わせている様子から「あぁ、聞こえたのか」と安心できた。
できれば何度もこれはいいたくないから。
ルフィのように、高らかに誰かにいえるようなものではない。
『私のことはいいんですよ。それよりもロロノア・ゾロってどんな人なんですか？』
あまり自分の話へ関心を向けられたくない…。
逃げの口実を必死に探す。
その度に自分の弱さを痛感する。
「おー！そのゾロってやつ、いい奴だったら仲間にしようと思ってる！！」
『また突拍子もないことを…』
まだ会ってもないし、誰かもわからない人を仲間にって…。
コビーくんは相も変わらず「ムリムリムリ！」と首を横に振っている。
「そんなのわかんないだろ」
「ムリっ！！」
ルフィのいうことも一理ある。
確かに会ったこともなく、知らない人をイメージだけで決めつけてしまうのはよくない。
コビーくんがいうには、ロロノア・ゾロは�牾ぢ閏蹐蠅離哨蹲瓩醗枳召鬚發超欧蹐靴づ曄△蕕靴ぁ�
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作者名：瀬成 | 作成日時：2024年1月5日 13時
