9話 ページ11
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『はーーっ、勝ったね〜』
「あーーっ、勝った勝った〜」
私とルフィは船の上でぐでぇっとしながら再び海を放浪していた。
コビーくんと一緒に。
アルビダとの一戦は見事にルフィの圧勝。
海賊やってるのに悪魔の実も知らないなんて、変な人たち〜なんて思いながら、空を眺めていた。
「あのゴムゴムの実を食べたなんて驚きました。でも、ルフィさん�爛錺鵐圈璽広瓩鯡椹悗垢辰討海箸蓮弔△劉�
「あぁ」
「あそこは海賊の墓場とも呼ばれる場所で…」
「うん、だから強い仲間がいるんだ」
それを探す旅に私達は出たのだから。
偉大なる航路へ出るためにはまず、航海士が必要なんだよなぁ…。
私もルフィも航海術皆無だから…。
「あぁ、こいつは俺の仲間だからな」
ふと思い出したように、ルフィは私を親指でさし示す。
『初めまして、Aです』
軽くぺこりと頭を下げ、再びルフィへ向き直る。
その姿に不思議に思ったのか、コビーくんが首を傾げたのがわかった。
「まあ、色々あって俺以外とはあまり話さねえし、話しても笑わねえし、敬語なんだけど気にすんな。Aは副船長兼、音楽家兼、船医兼、戦闘員。戦えるんだ。すげーだろ」
ルフィは自分のことように楽しそうに話すから少しだけ恥ずかしかった。
『特技は殴る系です。怪力らしいです。ちなみに能力者ではないです』
「ほえ〜…」
目の前に岩とかがあれば見せることが出来るんだけど、生憎今は岩なんてない海の上。
「多才なんですね」
なんの曇もない綺麗な瞳で、さらっというものだから少したじろぐ。
村の人以外との交流を避けてきたから凄くドギマギしてしまう。
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作者名：瀬成 | 作成日時：2024年1月5日 13時
