◇123話◇【弟Side】 ページ31
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「へぇー、こんなチビのマギが居るんだな〜」
「わぷっ、お、お兄さん、くすぐったい」
クシャクシャとアラジンの髪を撫でるジュダル。周りから見れば微笑ましい光景だが、内心俺は軽くパニックを起こしていた。
え、ちょ、なにコレ?!
なんでこんなにジュダルがアラジンに対してフレンドリーなの?!
原作違うよな?違うよな?!たしかいきなりバトルしてそんでもって……俺の記憶がぶっ壊れたのか?!
チラリとシンドバッドさんの方を見れば、彼もまたポカーンと惚けていた。そりゃそうだな、うん、あんな好戦的なジュダルが子供の頭撫でてんだから
「おまえ……本当にジュダルか……?」
「はぁ?とうとう頭までジジイになったのかバカ殿」
「ちょ、なんでアンタが此処に?!」
「うぇー、ソバカスまで居んのかよ……って、なんだアリバババクンもいんじゃん」
「バが多いぞ!!俺は、アリババだっ!!」
「ちょい待て、お前ら知り合いかよ?!」
シンドバッドさんとジャーファルさんとのやり取りでアリババとジュダルのやり取りが、流されそうになった、危ない危ない…
「おう、王宮でちょっとな」
「紅玉の婚約者って奴だから、どんな奴かって思ってよ〜、バカ殿みたいのじゃなくてよかったぜ」
な〜?とこれまたフレンドリーにアリババと腕を組むジュダル。あれ、原作ってどんなんだっけ……?
頭の中で原作内容がわからなくなり、頭を抱えてると、不意に視線を感じた。
「なんだ……?!」
顔を上げると、ジュダルがジィーと俺を見ていた。
顔整ったイケメンじゃねぇと、絶対不審者として通報されるな……うん……そうじゃなくて!!
「あのー、なんかついてますか……?」
「お前、似てんな……」
「は?」
誰に?と聞こうとしたら……
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「ジュダル、なにしてんの?」
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バサバサと布のたなびく音と、懐かしい声が聞こえた。
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玲 - 今までみた中で一番面白いですこれからもどんどん書いて行ってください (2015年10月4日 22時) (レス) id: b6c64fc5ff (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ - あっ、私は、ジュダルとくっついてほしいです!!!! (2015年9月5日 18時) (レス) id: f5ed3cf1fa (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ - 頑張ってください!更新待ってますね( ^ω^ ) (2015年9月5日 18時) (レス) id: f5ed3cf1fa (このIDを非表示/違反報告)
シャイン(プロフ) - 弟すごいですね!かっこいいー!! (2015年8月21日 19時) (レス) id: 68560ee8d2 (このIDを非表示/違反報告)
kyuu@歌い手love(プロフ) - 氷魔法はサグルじゃなくてサルグですよー (2015年8月21日 18時) (レス) id: e51e41bcea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千夜一夜月 x他1人 | 作成日時:2014年11月30日 16時