◇106話◇【弟Side】 ページ12
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俺は、それを読み終えたと同時にグシャリと握り潰した。紙がもったいない？んな事いいや。
「ふざけてんのか、あの饅頭野郎……?上等だ、今すぐ船出せ！！トランの島行ってぶん殴る！！」
「落ち着け(人1)！！物騒な事言うな、サブマド兄さんが怯えてるから！！」
「ひぃいいい！！」
怒り爆発の俺をアリババが宥めるが、どうにも怒りは収まらない。
どんだけアルマトラン好きなんだよ！！これから、『アブマド』じゃなくて『アル中』言うぞ！！ちなみに、アルコールじゃなくて『アルマトラン中毒』略して『アル中』って意味だ。あ、『アルマ中』でもいいかも？
「アブマド兄さんのアルマトラン好きは、もともとだろ？！今更何怒ってんだよ！！」
アリババのセリフに、俺はさらに怒る。
何を怒る？………んなの一つだろ？！
「アブマドのせいで、一生モテない残念イケメンアリババが、結婚しちまうに決まってんだろ！！彼女できねぇって、みんなで思ってたのによ！！」
「何、俺がモテないのは決定事項なのっ？！しかも、みんなで思ってたのかっ？！」
「おう、町のじっちゃんばっちゃんとか、ちびっ子達は『アリババに彼女が出来たらいいねぇ』て毎日夜、流れ星みて祈ってるそうだぜ？」
「純粋たる、ちびっ子とじっちゃんばっちゃんのせいか、怒れねぇ……！！」
「それと、霧の団では、カップルがまた3〜5組成立したらしいぜ？でもって『アリババが早く彼女を見つけるように』って付き合い報告の時の最後に言う恒例行事になってるってカシムが言ってた」
「なんだろ……俺、涙出てきた…」
「大丈夫だよ、アリババの結婚相手は、きっと素敵なお嫁さんだよっ！！」
「………!………うん、ありがとうサブマド兄さん。ぐすっ…」
サブマドの言葉に心打たれたアリババが、ぐすぐすと泣きはじめる。
そして、一人虚しく泣く彼をサブマドがよしよしと撫でていた。うん、持つべきものは兄弟だな。俺も早くAに会いてぇー
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玲 - 今までみた中で一番面白いですこれからもどんどん書いて行ってください (2015年10月4日 22時) (
レス) id: b6c64fc5ff (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ - あっ、私は、ジュダルとくっついてほしいです！！！！ (2015年9月5日 18時) (レス) id: f5ed3cf1fa (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ - 頑張ってください！更新待ってますね( ^ω^ ) (2015年9月5日 18時) (レス) id: f5ed3cf1fa (このIDを非表示/違反報告)
シャイン(プロフ) - 弟すごいですね！かっこいいー!! (2015年8月21日 19時) (レス) id: 68560ee8d2 (このIDを非表示/違反報告)
kyuu@歌い手love(プロフ) - 氷魔法はサグルじゃなくてサルグですよー (2015年8月21日 18時) (レス) id: e51e41bcea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千夜一夜月 x他1人 | 作成日時：2014年11月30日 16時
