◇105話◇【弟Side】 ページ11
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「帰って来ない？！なんで？！つーか、トランの島？！」
頭の中が、パニックを起こす。
いや、アブマドがトランの民の島に行くのは知ってたよ？！だって、原作でも行ってたから。
けど、なんで今なんだ？！しかも帰って来ないって！！
「あのですね、兄さん、トランの民の方々と親睦を深めようって、考えて島に行ったんだけど………ほらあそこって、兄さんの好きな文献とかあるでしょ？」
サブマドが説明に俺は、あー…と言った
文献とは、古代…失われた世界……つまりは、アルマトランについて記されている文献だ。
もともと、アルマトランに興味を持っていたアブマドは、俺とアリババが出会った頃から、それに関する書物を読んでいた記憶がある。
アブマドの影響で、サブマドもややアルマトランの話を好んでいたり、アリババも大半はトラン語を解読出来たりする。
といっても、アリババはアルマトランよりも『シンドバッドの冒険』のほう大好きだったけど。
その大好きっぷりには、俺も少しドン引きしたんだよなぁ………『将来、シンドバッドみたいな、かっこいい人になりたいっ！！』ってキラキラした目で行ってたし……
その憧れの人が、とんでもない女ったらしで、酔い潰れて寝ていた所を小物の野盗の3人組に金属器全部取られていった人って言えねぇな……
あっ、言っとくが俺はシンドバッドが嫌いではない。むしろ好きなキャラだ。
ただ、好きなせいか、『自分の欠点を直せばいいのにな』と余計に思ってしまうだけだ。
おっと、話がズレたな。
改めてサブマドの話に耳を傾ける。
「それで、煌帝国との貿易と結婚の話を兄さんに手紙で伝えたら…」
これが…と言って、サブマドが一枚の手紙を渡した
王族が使うであろう、質の上等なその手紙には、簡潔に返事が記されていた。
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『 今はそれ所ではないでし、余はパスするでし、その代わり、アリババに決定するでし。
追伸・しばらく、バルバット国王を降りるでし。以上。
by アブマド・サルージャ』
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
玲 - 今までみた中で一番面白いですこれからもどんどん書いて行ってください (2015年10月4日 22時) (
レス) id: b6c64fc5ff (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ - あっ、私は、ジュダルとくっついてほしいです！！！！ (2015年9月5日 18時) (レス) id: f5ed3cf1fa (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ - 頑張ってください！更新待ってますね( ^ω^ ) (2015年9月5日 18時) (レス) id: f5ed3cf1fa (このIDを非表示/違反報告)
シャイン(プロフ) - 弟すごいですね！かっこいいー!! (2015年8月21日 19時) (レス) id: 68560ee8d2 (このIDを非表示/違反報告)
kyuu@歌い手love(プロフ) - 氷魔法はサグルじゃなくてサルグですよー (2015年8月21日 18時) (レス) id: e51e41bcea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千夜一夜月 x他1人 | 作成日時：2014年11月30日 16時
