書記官(ﾊﾞﾌﾞ)拾ったがこれはﾊﾞﾌﾞじゃない。【gnsn】

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惨劇()の翌日。

Aより早く目覚めたアルハイゼンは、

身体に違和感を覚え、もぞもぞと体を捩ってみた。

…あたたかくてやわらかい。

ちいこいおててでぽふ、と触れてみると、

頭上から「んん…」とAの寝言がした。

…まずい、これは非常にまずい。

アルハイゼンもバブになる前は1人の成人男性である。

中身成人男性が女性に抱っこされて眠る絵面になっている。

落ち着け、昨日を思い出せ。

確か昨日はAのほっぺたもちもちから逃げ出そうとして、

精一杯の力を振り絞ったが結局逃げられず、

髪を乾かしたまま寝てしまったはずだ。

「…穴があったら入りたい」

普段のアルハイゼンなら、決してこんな事は言わない。

が、バブになり、Aから恥辱的な事をされまくって

いるのだ。

これを耐え抜けるアルハイゼンはいるのか。

否、そんなアルハイゼンはいない。

とりあえずAの腕をぺちぺち叩いたり、

声を掛けてみたり、体を揺すったりしてみたが

Aが起きる気配は微塵もなかった。

ちいこい脳みそをフル回転させたアルハイゼンは、

再度眠気に襲われそのまま眠りについた。

「(元に戻ったらわからせてやろう)」

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