書記官(ﾊﾞﾌﾞ)拾ったがこれはﾊﾞﾌﾞじゃない。【gnsn】

14 ページ19

Aは走った。ひたすら走った。

焦りに焦りまくってうまく履けなかった靴の踵を踏み潰して、

「カーヴェもん！！！！！」と木々を揺らす声量で叫んだ。

カーヴェの家に着いたAは、

家主を発見するなり彼の寝間着を引っ掴んで叩き起こした。

「寝返り打ったら！！！目の前に！！！雄っぱいが！！！」

「寝ぼけてるのか君は。そんなくだらない理由で起こすな」

引っ叩かれた家主は、心底不愉快そうな顔をしたのち、

布団を被り直したが、Aにより引っペがされ、

ネコチャンよろしく襟を掴まれて強制連行された。

「君ってゴリラの末裔だったりしないか？」

「うっさい黙って雄っぱい確認しろ」





「そうか、そうか、つまり君はそんなやつなんだな。」

「エー〇ールにならないでカーヴェ」

全力で雄っぱいのついた顔面国宝に蹴りを入れようとする

カーヴェだったが、Aが彼の作りかけの家のパーツを

見せて床に叩きつけようとすると、世界平和()になった。

「というよりかは、この人誰？アルハイゼンさんの真似をした

ヤバめな成人男性？？」

「アルハイゼンだ」

「……なんて？？？？」

「アルハイゼンだ」

「あんだってぇ？？？」

「ﾁｯ、だから、アルハイゼンだと言っているだろう？！」

カーヴェが怒りに任せて叫ぶと、

ベッドからもぞもぞと動く音がした。

「…なんだ、うるさいな…」

ありがとう梅〇裕一郎ボイス。

アルハイゼンが口を開いた瞬間、Aは妙なことを呟いて

その場に卒倒する。

「………雄っぱいもついてて梅原〇一郎ボイスはあかんやろ

………」

15→←13

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す