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「アルハイゼンさん、眠いんですか?」
「…ねむくない…」
「うっそだぁ」
アルハイゼンがブロッコリーをいつものように
皿の端に退かして、親の仇かと思わんばかりの
視線で睨みつけていたが、次第にうつらうつらと
船を漕ぐようになっていた。
「ブロッコリーは食べて欲しかったですが
今日はもう歯を磨いてから寝ましょうか」
「……君もねよう……」
「私はまだやることがありますから、
終わったら一緒に寝ましょうね」
「あぁ」
Aがアルハイゼンを抱っこしようとして
両手を伸ばすと、寝ぼけ眼のちいこい暴君も
Aの服を掴み、もぞもぞと安定の場所を探す。
☆やだ、うちの子可愛すぎ________?!(幻覚)
アルハイゼンを抱きしめたい衝動に駆られたが、
Aは歯をギチギチ鳴らしながら耐えた。うん、耐えた。
「………うるさぃ」
。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。:+* ゚ ゜゚ *+:。.。.。:+*
「よし…依頼された仕事も終わったし、寝ようかな」
Aはアルハイゼンの面倒を見るようになってから、
老夫婦の骨董品店を辞め、自宅でもできる仕事を始めた。
とはいっても趣味のようなもので、
アクセサリーを作っては
自宅に新設した小さな店で販売していた。
「我ながらいい出来じゃん…」
ルビーを埋め込んだ、モミジを意識したピアス。
Aはそれを大事にラッピングした後、
あくびをしながらアルハイゼンの眠るベッドに向かった。
「リベラさんとオリヴィエさんには悪かったけど、
いつ戻れるかわからないのにずっとお休みいただくわけには
いかないよね」
先日、2人の店に顔を出した。
そこにはもう夫婦の骨董品店のエプロンが似合わない、
自分より綺麗な女の子が夫婦に変わって接客していた。
「(違う、お休み頂き続けるからじゃない)」
自分でもわかっている。
…自分の場所を取られたのが悔しかったのだ。
「あはっ、バカみたい…」
ベッドに手を付くと、ぎしりとスプリングが悲鳴を上げた。
「ねぇ、アルハイゼンさん」
アルハイゼンの横に力なく横たわり、
自嘲しながら彼の額に口を寄せる。
「あなたはこんな卑屈な私を認めてくれますか?
…なんてね。おやすみなさい、アルハイゼンさん」
小さな額にキスを落とすと、
そのまま彼に背を向けて目を閉じたが、
中々寝付けずにアルハイゼンの方に寝返りを打つと、
立派な胸筋(服着用済み)があった。
懲りずに失踪してました
アッ待って文字数!!アーッ!
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輝夜@社畜(プロフ) - 金平糖さん» :(っ'ヮ'c):ハワワ ありがとうございます!!!!仕事と更新頑張れそうです( ᷄ᾥ ᷅ ︎🫶🏻)𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬______ (11月14日 22時) (レス) id: d13e073805 (このIDを非表示/違反報告)
金平糖(プロフ) - マジで神すぎますっ!!これからも頑張ってください (11月14日 16時) (レス) @page21 id: bb93c66be6 (このIDを非表示/違反報告)
輝夜@社畜(プロフ) - 金平糖さん» コメントありがとうございます( • ̀ω•́ )ゞ遅筆なため更新遅いですが(n回目)頑張ります! (10月24日 1時) (レス) id: d13e073805 (このIDを非表示/違反報告)
金平糖(プロフ) - 最新お疲れ様です、いつも読ませて頂いておりますがマジで神すぎて禿げました、これからも頑張ってください (10月22日 1時) (レス) @page20 id: bb93c66be6 (このIDを非表示/違反報告)
輝夜@社畜(プロフ) - シロさん» お返事遅れてしまいすみません!デレハイゼンは健康にいいので…()更新頻度低いですがお楽しみいただけてなによりです^^ (8月27日 22時) (レス) id: d13e073805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:篠宮輝夜 | 作成日時:2023年7月19日 23時