2章 Part9 ページ30
恐怖で何も言えずただ震えて部屋の隅に居ることしか出来なかった。
炭治郎)…俺は炭治郎…竈門炭治郎。…君は?
A)え…?え、えっと…
急に刀を鞘に収め優しい顔で名前を言い私の名前も聞いてきた。
炭治郎)き、急にごめん…!…でも君の事が気になって…君は鬼…なのか?
A)…鬼ですよ…
そう答えたのにも関わらず炭治郎は刀を持たず私に近寄ってきた。
炭治郎)…君は人間を食べたことが…多分ないよね?匂いがしないんだ。
A)...そうね…あったとしても大昔に1度くらいじゃないかな…
炭治郎)そうか……あっ!!!敬語使ってませんでしたけど年上ですよね!?使った方がいいですか!?
炭治郎くんは慌てたように敬語で話した。
A)さっきので構わないわ…クス
…ねぇ、私を斬らないの…?
炭治郎)…悪い鬼と善い鬼の検討は俺でもつけれるので…その…君も…ここから一緒に逃げよう
そう言いぎこちなく手を差し出した。
こちらに向けられた手、そして大きな瞳を見ていると無意識に手を重ねそうになった。
あと数mm…
無惨)…ここで何をしている
どす黒いオーラを纏った無惨様がこちらを見て今まで見た事のない形相で居た。
炭治郎)…鬼舞辻無惨…お前はこんな心優しい女性をなぜ鬼にした…なぜ幽閉している…!!!
炭治郎くんは片方の手で刀を持っておりそのもう片方の手で私の肩を抱き己の方へと抱き寄せた。
無惨)その手を離せ…ッッッ!!!!!
…あそこまで取り乱した無惨様の姿は初めて見た。
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作者名:天野 空 | 作成日時:2020年12月19日 0時