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2nd Spring 2 ページ20
月彦)…迎えが遅くなった。…こんなに衰弱しきってしまったのですね。可哀想に
そう言いAのそばに座り体を支えまだ僅かに息があることを確認すると、
月彦)…大丈夫だ。お前を殺しはしない。お前は私とずっと共に居る運命なのだからな。
Aにキスをし自らの血を飲ませた。
するとAは目を開け月彦をじーっと数秒見つめると心臓当たりをおさえて苦しみ始めた。
しかしその苦しみは長くは続かず、60秒程度で治まったよう。
月彦)…これで貴女も私と同じ鬼となりました。約束を果たしましょう。これでずっと一緒に居られます
まだ覚醒仕切っていないのかぼーっと月彦を見つめるA。
月彦は虚ろな表情のAを姫抱きにし外へ出た。
月彦)…月見桜です。
A)…き…れい…
やっと意識を保てて来たのかにこっと微笑みながら言葉を発した。
月彦)…貴女が強い方でよかった。弱く脆い精神だと体が私の血に耐えきれずそのまま死んでしまっていたかもしれません。
A)もう一度月彦様に会ってお話したいという願いを最後の最後で神様が叶えてくださったのかもしれません…♪…後、そんな丁寧な話し方はやめてください…前のように普通で良いのです…♪
月彦)…わかった。では、これからは普通に行くとしよう。
A)はい…♪
愛おしい彼女の頬にキスを落とし、お互い視線が交わると唇へ深いキスに変わっていく。
これは世界一不幸で呪われた2人のお話。
世界の果てまで貴女を追う
1章 完結
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作者名：天野 空 | 作成日時：2020年12月19日 0時
