世界の果てまで貴方を追う【鬼舞辻無惨】 (ページ14)

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~Autumn~ 2day (後編) ページ14

向かった先は近場のとても綺麗な紅葉の木が立っている場所。
こんな間近で紅葉を見たのは初めてだった私はとてもはしゃいでいた。

今日はいつもよりどれだけ体調の良い日より体調が良い気がした。

ふと月彦様の方を見れば微笑ましそうにこちらを見ていた。
少し童心にかえりすぎた先程の私に説教をしたいほど恥ずかしかった…

その姿を見た月彦様は“どうした?先程のようにはしゃがないのか?”なんて意地の悪い微笑みをされるものですから私は落ちた紅葉の葉を数枚取り月彦様の頭にばらまいた。

すると彼は少しムスッとして私を見る。“早く取れ”といわんばかりに。

A｢…月彦様、これから先…ずっと一緒ですよ｣

月彦｢何を今更。話してやるつもりなど甚だない。｣

その言葉に安心を覚えニコッと微笑むと月彦様も釣られたように少し微笑んだ。

数分すると少し肌寒くなってきたので家に戻った。
とても楽しかった私は帰ったら直ぐに母の元に行き今日のことを話す。

母は微笑ましそうに…だけど少し泣きそうな…悲しい顔をしながら私の話を聞いていた。
だがその頃の私はそんな母の気持ちは何も知らなかった。