明日ハレルヤ《Kota.Y》

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「ご飯食べよ、何がいい？」

「…」

「ご飯？パン？」

「…」

「ご飯余ってるね、雑炊にするか。
ほら座ってて。」

「…ぁ」



膝の上に乗っていたスコープを

ソファーに下ろし、

お気に入りのクッションと毛布を渡す。

色々お鍋に入れてグツグツ。

割と簡単だからすぐできる。



「ほら、食べて。」

「…」

「食べないの？」

「…」



答えの代わりにそっと腰にまわされた手が、

俺を強く抱きしめる。

せっかく泣き止んだのに

また泣き出してしまったスコープの

細くて、白くて、

今にも折れてしまいそうな腕が、

ぎゅっと俺を抱きしめている。



「……ずっと、いっしょ…？」

「うん、ずっと。ずーっと一緒！」

「…ほんとに？」

「本当に決まってるでしょ？
スコープのこと大好きだから。
離れてって言っても離れてあげないから。
もしまた捕まったら、絶対助けに行くから。」

「ぎー、…ぎーっ……」



俺の名前を呼びながら泣いているスコープ。

一回ごとにちゃんと返事をしてあげる。





「大丈夫、大丈夫。ずっと一緒だから。」




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