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そういえば1ヶ月前もそうだった。
なぜああなってしまったのか、
もっとしっかり問い詰めておけば
こんなことにはならなかったのかもしれない。
「体温計借りてきたけど、いる？」
入ってきたのは裕翔で
手には言葉通り体温計が握られている。
「ありがと。」
高木はそれを受け取って
薮に、ではなく俺に渡した。
「先測って。まだ髪拭いてあげてない。」
戸惑っていると裕翔が俺の手から奪って蓋を開け、
無言で俺の脇に挟む。
俺の首筋にそっと触れた裕翔は
困ったように微笑んだ。
「しんどいね。」
言われてみれば熱がある気もする。
頭の中の大半は薮でいっぱいで
自分のことにまで気を回す余裕がなかった。
体温計が電子音を鳴らす。
自分で見るよりも早くに裕翔に取られ、
箱に戻される。
結局自分が何度なのか把握できなかった。
裕翔は高木に体温計を渡すと
俺の方に戻ってきて
自分の腰に巻いていたパーカーをそっとかける。
「寝てたほうがいいよ。」
お言葉に甘えて寝ることにする。
目を閉じるとすぐに睡魔が襲った。
Yuya side
増えている。
明らかに多く、濃くなった傷に
何で俺は気づくことができなかったのか。
自分への苛立ちが募る。
裕翔がくれた体温計が示す温度は
40度を超えてしまった。
病院に行くべきだろう。
部屋の外にいるメンバーを呼ぶ。
「熱高いし、病院行こうかなって思うんだけど。」
誰も何も言わない。
「行ってくるから。ここ、よろしくね。」
軽すぎる薮くんを背負い、
圭人に伊野尾くんをお願いして俺の車に向かう。
後ろの座席に寝かせて病院へと急ぐ。
診察を受けて、
2人とも目覚めるまで
とりあえず入院してほしいと言われた。
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奏月聖夏(プロフ) - ありがとうございます。また、投稿することがあれば是非読んでください。 (2017年12月31日 9時) (
レス) id: 2c6cd7e724 (このIDを非表示/違反報告)
もー - すごい！続編楽しみにしてます！ (2017年12月30日 17時) (レス) id: 6fb8fb0ba0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：奏月聖夏 | 作成日時：2017年12月25日 22時
