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第十五話 ページ15

「それでお前、その後大丈夫だったのか?」


「その後って何ですか?」



椅子の背もたれに体重を預け直す宇髄先生に、そう聞かれた。



「だってお前ら、通学路で抱き合って泣いたんだろ。」


「ああ。あれちょうど校門前で。」




めちゃくちゃ見られたよね。



「好奇の視線がまぁ刺さる刺さる。」


「そうでしょうね。」


「校門前で抱き合いながら号泣する男女をスルーしろって方が無理だろうな。」


「それは………仕方ないわね。」



うんそうだよね。私も見るわ。



「でも写真は撮られてなかったんだよね」



未だにいじられはするけど、あれだけ騒いだのにだれも写真撮らなかったし、動画も上がってなかった。



もし何かのサイトで上がってたら軽く死んでたよね。



「ああ、それなら。」



しのぶさんがにっこりと可憐に笑った。



「スマホ向けた人たち全員、竹刀とスマブラとペットボトルロケットの餌食になったそうですよ。」



「あー………。」



いいのか入学早々に暴力事件起こしても。





-

「先生たち大丈夫だったんですか?」


「特に問題ないだろ。危うくPTAと教育委員会が騒ぎ出すとこだっただけで。」


「それ問題ないの??」

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作者名:夢見草 | 作成日時:2021年3月1日 20時

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