バロメーター71 ページ22
『ふぁー……』
昨日の夜、やっとの思いで部屋に帰った私は、すぐに寝ようとベッドに入ったが、いつの間に登録したのか死柄木から電話がかかってきて、夜通し幼少期の話を聞かされ結局二時間しか寝れなかった。
そのため今日も寝不足である。
しかも何が最悪かって、ちゃっかり荼毘の野郎も連絡先を登録したらしく、二人合わせて300近くの通知が来ていた。
くっそ、ただでさえツートップの通知が凄いのに、あの二人まで合わさったら携帯がパンクするわ。
爆弾が怖いのでかろうじて死柄木の連絡は返すが、荼毘はブロックしようか迷っている。
ちなみに怒っているのか嫌いになったのかわからないが轟さんからはあれから連絡がない。
ほんとうのほんとうに疲れきっているため、私はお昼休みにリカバリーガールに女の子の日だと嘘をついて保健室で仮眠をとることにした。
ベッドに入るとすぐに眠気がやってくる。
四十分程しか寝れないが、少しは変わるだろう。
𓂃 𓈒𓏸
「A？」
――ムラムラッ
……クソが。
半分寝かけていたところに、バロメーターの音がしてベッドのカーテンが開けられる。
『上鳴くん』
「やっぱり！上履きでわかった！」
上履きなんてみんな同じじゃねえか。
「体調わりーの？」
『うん』
だからもう話しかけないでくれ。
「ぜってえ嘘だろ、サボんなって！」
『嘘じゃないから』
上鳴君も絶対危ない。
彼のバロメーターはもうすでに五割程になっている。
笑顔の可愛いでんぴくんに塩対応をするのは心苦しいが、とりあえず今は寝かせてくれ。
そんな願いも虚しく、でんぴはベッドの横の椅子に腰掛けた。
おいおい居座る気満々じゃねえか。
「なあー、最近絶対冷たいって」
『……そんな事ないよ』
「いや！ある！」
彼は横になっている私と目線を合わせる様に、サイドテーブルに頭を置いてこちらをじっと見た。
目が合うと彼のメーターが上がる。
『……具合悪いから寝かせて』
「やーだー」
『リカバリーガールは？』
「今いねえよん、残念でした」
こいつちょっとあざとくね？
ムカつくわあ。
「……なあ、彼氏できたの？」
『え？なんで？』
「だから冷てえのかなって」
『……できてないけど』
一瞬、できたから話しかけんなと言おうか迷ったが、それは可哀想なのでやめた。
話しかけて欲しくないわけじゃないし。
今はとりあえず寝かせろ。
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Selena(プロフ) - おいやみーさん» ご指摘ありがとうございます🙇♀️ 確かに言われてみればそうだ笑 原作を全て忠実に再現しきれているわけではないので、他にも矛盾点があるかもしれないですが、そこはご愛嬌という事でお願いします🥲 (1月6日 16時) (
レス) id: b337fdb84f (このIDを非表示/違反報告)
おいやみー - 志村転弧だと死柄木が思い出すのは髪が白くなった泥花事件以降では？ (1月1日 10時) (レス) @page34 id: df2aa3c6fc (このIDを非表示/違反報告)
う - 宇宙の塵ルートだけはwwwwwwおもしろすんぎぃっ (9月30日 18時) (レス) @page38 id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
Selena(プロフ) - 秋田の肋骨さん» ご指摘ありがとうございます🙇♀️🙇♀️ (8月12日 23時) (レス) id: 17f1437868 (このIDを非表示/違反報告)
秋田の肋骨 - すき。めっちゃ好みです！ 修学旅行ではなく，林間合宿では、、、？ (8月12日 1時) (レス) @page50 id: 93fef38cdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Selena | 作成日時：2023年3月24日 10時
