バロメーター86 ページ37
突然、荼毘が死柄木の髪を引っ張って私から無理やり引き剥がした。
「てめぇ……、なにすんだよ……！」
「可哀想になァAちゃん、俺よりよっぽど怖ぇよなこいつ」
「お前マジで！殺してやるよ！」
ああ、まただわ。
煽る荼毘に青筋を立てた死柄木が飛びかかるが、黒霧さんのワープですれ違った。
私黒霧さんと付き合いたい。
「Aちゃんが可愛かったから黙ってたけどよ、これはやりすぎだろ」
荼毘が恐らく絞められて痕になっている私を首をさする。
「可哀想に、もっと早く助けるべきだったな」
いやほんとだわ。
「お前に関係ないだろ」
「あるんだよなぁそれが」
……嫌な予感がする。
「俺達付き合ってるから」
お前ほんとに！マジなんなの？！
助けてくれたんじゃないのか、火に油を注ぐ荼毘に全身の血の気が一気に引いた。
「……は？」
『付き合ってない！全然付き合ってないから！』
「大丈夫だぞAちゃん、俺が守ってあげるからほんとの事言おうぜ」
お前マジ黙れよ？！
荼毘が満面の笑みを浮かべて私の頭を撫でたが、死柄木が怖いので慌てて振り払う。
「さすがに嘘だろ」
「嘘じゃねぇって、な？Aちゃん？」
「お前さ、ほんとなんなの？ダルいんだけど」
ダルいは私のセリフだわ。
お前ら二人そろって勝手に婚約者だの恋人だの都合よく妄想しやがって、仲良しかよ、仲良しなんだな？
「もういい、おいで、Aちゃん」
おいでと言われましても。
さすがに首を絞められた後ですぐには応えられずに戸惑うと、彼がさらに苛立った。
「こいって言ってんだろ」
「ほら見ろ、怖がってるじゃねぇか」
「可哀想に、よーしよーし」と荼毘に後ろから抱きつかれて再び頭を撫でられる。
あああああやばい死柄木が爆発する。
「ねぇほんと無理！触んな！」
「お前すぐキレるから嫌われんだよ、Aちゃんは俺が好きなの」
『好きじゃないから！ほんとにやめて！』
「はっ、振られてんじゃねぇかざまあ」
「お前が怖くてほんとの事言えねぇんだよ」
もうやだ、もうこの際誰でもいいから助けてくれ。
この前の女の子は？ピーターパーカーは？てか黒霧さんは？
どこなの？
少なくとも黒霧さんはいるはずなのに姿が見えない。
めんどくさい事には関わりたくねぇってか。
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Selena(プロフ) - おいやみーさん» ご指摘ありがとうございます🙇♀️ 確かに言われてみればそうだ笑 原作を全て忠実に再現しきれているわけではないので、他にも矛盾点があるかもしれないですが、そこはご愛嬌という事でお願いします🥲 (1月6日 16時) (
レス) id: b337fdb84f (このIDを非表示/違反報告)
おいやみー - 志村転弧だと死柄木が思い出すのは髪が白くなった泥花事件以降では？ (1月1日 10時) (レス) @page34 id: df2aa3c6fc (このIDを非表示/違反報告)
う - 宇宙の塵ルートだけはwwwwwwおもしろすんぎぃっ (9月30日 18時) (レス) @page38 id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
Selena(プロフ) - 秋田の肋骨さん» ご指摘ありがとうございます🙇♀️🙇♀️ (8月12日 23時) (レス) id: 17f1437868 (このIDを非表示/違反報告)
秋田の肋骨 - すき。めっちゃ好みです！ 修学旅行ではなく，林間合宿では、、、？ (8月12日 1時) (レス) @page50 id: 93fef38cdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Selena | 作成日時：2023年3月24日 10時
