ななじゅーにぃ ページ41
「まだまだッ！！！！」
「ぐっ……ふっ！！！！！」
ゴリラの重い拳がのめり込む。
腕に呪力込めて、両手でガードしてるってのに、腕がメキメキ鳴ってる…………！！！！！
こんの馬鹿力がっ！！！！！
「せっかくお腰に刀を差しているというのに！ それを使わないだなんて！！ 使うまでもないということかしら？！？！」
「がはっ…………！！！！！」
鳩尾パンチと見せかけての回し蹴りっ？！？！
咄嗟にガードしたはいいけど、これまともに入ったら、骨の一本や二本じゃ済まないよこれ……！！！！
「守備ばかりかしら！！ それじゃあつまらないでしょう！！！ 攻撃の１つくらい、見せていただかなければ割に合わなくってよ！！！！」
「なっ？！？！？！？！？！」
こんな近距離で術式をっ？！？！
今っ？！？！？！
ドガンッッ！！！！！！！！
……１００連攻撃とか聞いてない。
しかも、記念すべき１００発目は術式なの？
そーゆーのはゲームのガチャだけでいいよもう！
後舞じゃあ、アイツのパンチは疎か、デコピンですらやられる。
それだけの威力……
でも、他に役立ちそうな武器は持ってない、そもそも攻撃に転じられない！！！
受け身の練習してて助かった、じゃなきゃ私、埋葬すらされずに死んでた！！！！
「ちょっと？！ まだ闘いは終わってなくってよ！！！ ブレイクタイムだなんて存在しないわ！！！！」
「まずっ、」
ドガンッッッッ！！！！！！！！！！！！！！！
み、、っぞおち！、
今になって、そこパンチするっ？！
こっちからは近づけない上に、お互いの得意分野が近接戦闘で結果がこれとか、完全に詰んでる。
こういうタイプに１番いいのは、精神に作用する攻撃。
五感を刺激できるような、何か…………
でもそーゆーの、私呪言しか知らない。
更には対呪霊用の術式だし。
無理だ。でも、このまま死ねない…………
死にたくない！！！！！！！！！！！
「……そういう目、嫌いではなくってよ」
「そりゃあどうも！！！！！！！」
今の私じゃ敵わない、、
でも、やるしかない。
『何をするにも、オリジンを常に意識しとけ！ 向上ってのはそういうモンだ、何の為に汗かいて、何の為にこうしてグチグチ言われるか……
常に頭に置いておけ！』
…………私は、勝つ。
私が、私であるために！！！！！！！！！！！
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作者名：Sela | 作成日時：2022年5月27日 22時
