ろくじゅーろっく ページ28
……ここの呪霊がヤバい理由、なんとなく想像がつく。
恐らく、確実に、あのいい子な少年だと思う。
パンピーに対する嫌悪感、個性に対する嫌悪感、、
それにさぁ、伊地知さんに至急で調べてもらえば、両親亡くしてるそうじゃん。
そりゃあ強いのがゴロゴロいるわけだよぉ……。
んで、そんなのに追加して、コイツらの肝試しでしょ？？
もう泣きたい。
泣いていい？
ねぇ、いいよね？？？ ねっ？？？？？
だいたい私、相澤センセーに、それ片付けろって言ったのにぃ。
アイツ仕事サボりやがったな。
「なぁお前」
「はっはい、」
今肝試し中なの分かってる？？
今森の中だよ。
Ｂ組待機してるんだから、変な場所で嫌な話されたら嫌だよ。
泣くよ？？？
「テメェ、何で雄英来た」
「……えっ？」
「いや、だって、私はヒーローに憧れて………」
いや嘘です憧れるわけないでしょ残念だったなぁ！！！！
「……嘘が下手すぎんだよテメェ」
「スパイでもしに来たか」
ちょっとオイ何で語尾にはてなマークが付いてないんだよ。
てゆーかぁ、パンピーのスパイしたところでメリットあります？？？？
何言ってんだろこの人。
「す、スパイだなんて、私は、」
「ハッ、じゃあ答えろよ。」
「ヒーロー基礎学、今までテメェは、何をやっても常に４位だ。常に、な」
「体育祭、左腕を怪我したからって欠場していたが、翌々日には治ってたよな」
「ヒーロー名、一度も前で発表しねぇで、そのまま授業は終わってたよな」
「保須事件、テメェ後から現場駆けつけてきたくせに、すぐどこか逃げたらしいじゃねぇか」
………相澤センセー、なんでこんな大事なことを黙ってるのかなぁ。
めちゃくちゃマーキングされてたんですけどぉ！
「……極め付けは期末テストだ、受けてすらいねぇ」
「……それは友人の忌引で、」
う、嘘は言ってない！！
「それが本当なら、後で個別で受けるだろうが」
あ、そっかぁ！
「………………テメェ、何で雄英来た？」
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作者名：Sela | 作成日時：2022年5月27日 22時
