ごじゅーはちぃ ページ20
「……１人で来てよかったのか」
「アイツら撒いてきたんで平気です」
「……１時間しか経ってないけど、この子何者なのイレイザー？」
え、相澤センセー説明。
「……誓約書には、このことを口外するなとあったハズだが？」
「まぁ、処刑されますからね」
「でも今回は、ミカンにOKもらってるのでぇ」
そんなに顔青くしなくてもぉ……。
破らなきゃいい話じゃん。
細かいなコイツ。
「まぁいっか！」
「私は霧峰椿、呪術師です。ヒーロー科、主にA組の護衛を担当しています」
「ジュジュツシ…………？？？？」
えぇ、また一から説明するのぉ？？
めんどくさぁい……
「ま、詳しくは相澤センセーにどぉぞ！」
「……(俺に投げるなの空気)」
へっ、そんなの知らねぇっつーの！
「で、とりあえずセンセー、」
「さっきの森には、呪霊はいません。ただ、この宿泊施設にはかなり」
「A組と帰ってきたら祓いますけど、それだけじゃどうにもならない、根本から断ち切らないと」
蛆のように湧く、呪霊の鳴き声は、いくら私でも好きじゃない。
「今日の参加者、もしくはそっちの誰かしらが、合宿について深い嫌悪を抱いているんで、それ片付けてください」
「……随分と無理難題を、」
「でも、それをしないと、私の仕事が爆増するんですよぉ」
「ここの呪霊は、人間に危害を加えられる程のレベルにまで成長しています」
つまりは呪力も満ち満ちている、
「……呪詛師に勘付かれるようなことはしたくない」
「……善処する」
何だよそこは断言するとこでしょうが。
言質とりたかったのにチクショウ！！！
「い、イレイザー、彼女は」
「…説明しますから中へ」
「あちょっとまってっ！！！！！！！！」
一番大事なこと忘れてたっ！！！
「……何だ、」
「おにぎりちょうだい、」
「…………………は？？？」
「…私のお昼に決まってるでしょうがぁっ！！！！！！！」
ーーーーーーーーー
蛆(うじ)
そういえばちゃんとした意味知らないなと思って、検索にかけたら、出てきた画像にまぁびっくり。
スマホ投げました。
でも無事でした。
万歳。
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作者名：Sela | 作成日時：2022年5月27日 22時
