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プロローグ ページ2

━死神派遣協会━

死神を死亡予定者のもとへ派遣する死神派遣協会。その協会には回収課という死神としてのメインの仕事をこなす、協会の花形部署がある。
ここは協会英国支部回収課。その花形部署の課長を務める男。名前・バロック。
彼は今現在、机の両脇に大量の仕事を抱え込んでいた。右手を光速で動かし、書類に書き込んだらすぐに判を押していく。その度に彼のキャラメル色の髪がはねた。
「名前、どうしたのヨ?その大量の書類」
一人。彼の机に近づく者がいた。目を焼くような赤。グレル・サトクリフだった。
「も〜!どうしたのじゃないよグレルちゃん!最近、回収した走馬灯劇場の尺が足りないって管理課からクレームが入ってきてさぁ!それの処理してんの!」
「へぇー。大変ねぇ」
「よく言うよ!マダム・レッドの事だって処理したの俺だからな!グレルちゃんがかわいい顔じゃなかったら殴ってたっ!!」
名前はそう吐き捨てると、荒っぽく判を押した。にじんだ赤が紙の上に尾を引く。キャラメル色の髪が揺れた。
とたん、ガチャリと開く扉。聞こえたのは張りのある声。
「課長ー!!スピアーズ先輩が呼んでまーす!!」

「ウソだろぉっ!!?」

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作者名:紫竜 | 作成日時:2017年4月27日 17時

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