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「何を隠すの」
必死で平静を装う
「最初に会った時に思った」
昔から、こういう所が嫌いだったのだ
人に気がないクセに、人のことをよく見ていて
それでいて、核心をついてくる
「何を隠すって言うのよ」
ああ、怖い
これ以上彼の瞳を見ていたらのまれそうだ
「…そうかよ」
私の声は震える
今ので納得をしたのかはわからないけど、銀時は掴んでいた私の手をゆるゆると離した
「あっちから戻れそうだな」
銀時は私に目も合わせず、腰を上げた
その背中を私はやるせない気持ちでいっぱいになりながら追った
なんで
先程とは違う涙が溢れる
泣いちゃダメだ
わかってる
けど
銀時の背中って、こんなに遠かったっけ
あれ、なんか、ほんとに遠く、
「…A!?」
視界が、
私の意識は、そこで途絶えた
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作者名:ハル | 作成日時:2019年8月16日 21時