45話 ページ48
慎太郎side
「俺ね、初めて先生に会った時に一目惚れしたんだ。」
俺がそう告白すると、…へ？なんて間の抜けた声が返って来る
「所作とか話し方とか、全部が綺麗は人だなって思ったの」
「…そんな事はないけど、ありがとう…。」
ちょっと照れくさそうに謙遜する先生に思わずキュンとする
「勉強教えてくれてご飯作ってくれて、先生に深く関わっていくうちにどんどん好きになっていっちゃった。初めは告白するつもりなんて無かったんだ、気持ち悪いと思われそうだったしさ」
「…だからあの送ってくれた日、男が好きだって話してきたの…？」
「そう。だって好きになっていくうちに、先生が俺以外の人と一緒になるのが嫌になっちゃったんだもん。先生を俺だけのものにしたくなっちゃったんだ。…だからさ、
俺の残りの人生全部掛けて先生を幸せにする。ずっと一緒にいるし、笑顔にする。今回みたいな事も、それ以外の苦しい事とか辛い事から俺が先生を守る。
絶対に先生のこと大切にするよ。先生、俺と、付き合ってください。」
俺が全部言い終わる前に先生は声にならない声で泣き始めた。
「…っ俺も、好き。慎太郎が好きだよっ。」
子供みたいに泣きながら、しゃっくりを上げている先生が愛おしくてもう一度抱き寄せて背中を摩った。
「でも俺、もう綺麗じゃないよ…。汚れちゃった。もう慎太郎が好きになってくれた俺じゃないよ、ごめん…しんたろ…、んっ」
これ以上先生からのごめんを聞きたくなくて、思わず先生の唇を自分の唇で塞いだ。
「……慎太郎、」
キョトンとして涙が止まってる先生の、目尻にある涙を親指で拭き取る
「ん、やっと泣き止んだ。謝んないで、汚れてなんかないよ。俺の中で先生は、ずっと初めて見た時の綺麗な先生のままだよ」
それだけ言ってまた先生の唇にキスを落とした。
「恥ずかしいよ慎太郎…」
「嬉しくない？」
「…その言い方は、ずるい」
ちょっと不貞腐れてる先生が可愛くてイタズラしたくなる
「ふふ、先生素直じゃないね」
「悪かったな、可愛くなくて」
「何言ってんの可愛いよ、先生」
ぷいっとそっぽを向く先生の顔が真っ赤になっていて、自然に口がニヤける
先生の顔の傷をゆっくりなぞって顔をこっちに向ける。
「手当しよっか」
先生の手を握ると、頷いて俺の手を弱く握り返してきた。
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尾崎(プロフ) - えみりさん» 初めましてコメントありがとうございます(^ ^)バイトと勉強が立て込んでて、ちょっとの間更新できてなくて申し訳ないです…。楽しみにしていただけて光栄です！ご期待に添える作品になるように頑張りますね！ありがとうございました(_ _) (2020年5月31日 3時) (
レス) id: 31ee2d5f43 (このIDを非表示/違反報告)
えみり(プロフ) - 急に失礼します！！最初の方から読ませていただいています！もう慎北が好きな私からしたらヤバいし、普通の恋としてもヤバいしさ続きが気にって朝起きたら家庭教師という字を探してしまいます笑笑これからも楽しみにしてます！！最高です！！ (2020年5月31日 1時) (レス) id: 3091d89ef9 (このIDを非表示/違反報告)
尾崎(プロフ) - はるかなたさん» いつもコメントありがとうございます(*^^*)好きと言って頂けるのは本当に嬉しいものです…！私も自分で書いててそろそろほくしんを幸せにしたくて仕方が無いです（笑）またすぐにお話の続き更新出来るように精進致します！ありがとうございました！(_ _) (2020年5月28日 1時) (レス) id: 31ee2d5f43 (このIDを非表示/違反報告)
はるかなた(プロフ) - 強くなるはず！まだ、両片想いだけど（笑）北斗くんがこんな目にあったのは、めちゃくちゃ悲しいけど、慎太郎くんとの未来の為への、スパイスだと思って、この先を楽しみにしています。あいつムカつくけどー、フィクションだと、きちんと理解していますので（笑） (2020年5月27日 22時) (レス) id: f189f1e0d5 (このIDを非表示/違反報告)
はるかなた(プロフ) - やっぱり、、最悪な事態に。誰だあいつはー！殴ってやりたい！慎太郎くんが、完璧じゃないところが好きです。北斗くんの姿を見たときや、言葉、いろいろ完璧な男の子じゃないとこが、リアルで好きです。これから辛い時間が増えそうですが、その分きっと、絆も (2020年5月27日 22時) (レス) id: f189f1e0d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：尾崎 | 作成日時：2020年5月19日 21時
