04.《信頼》関係 �� ページ4
『うわぉー、暗いな。あと埃っぽい。ちゃんと掃除されているのか？この部屋は』
中に入ると、扉が空いていなければ、何も見えないだろうと思うほど暗く、埃臭さが鼻をくすぐった。
「ここはあまり使われてねぇみてぇだな」
『…使われてないのに何でこの部屋に資料を置くんだよ…
というか、使われていないなら、紅白くんの持ってる道具を片付ける場所、ここじゃないのか？』
「そうみてぇだな。多分、隣だと思う」
あぁ、隣の資料室か。
隣は比較的使われているようだった。なんせ、他のクラスの生徒が出入りしている姿が生で見られるんだからね。
『っとまぁ、電気は何処だー？電気ー』
と、壁を手探りでスイッチを探す。すると、指にスイッチらしきものが当たった。
『おや？コレかな』
僕はスイッチを入れたが、完全に明るくなることは無かった。完全にと言うのは、この部屋の電球が切れているらしく、一つしか電球が働いていない。だが、その電球も既に切れる寸前であった。
『…どんだけ使われていないのか、電球からよく分かるね。先生に伝えるか、この事』
「このまま開けていた方がいいか？」
『いや、大丈夫だよ。それにその扉結構重いし、その荷物を持ったまま開けていてもらうのは何だか気が引ける。
…あぁ、丁度あそこに机があるな。一旦そこに荷物を置こうか』
僕は机の傍に近寄り、紅白くんに手招きした。彼が扉から離れ中に入ると、それに従うように扉がゆっくりと閉まる。すると、部屋の中が先程と増して暗くなった。おやまぁ、こりゃー探すの大変そうだな。てか、何処にあるんだろうか。
『さてと、探しましょうかねぇ』
「俺も手伝う」
『おぉ、助かるよ。ありがとう』
「何の資料だ？」
『えっと…次の教科は科学で、確か─────』
前回の科学の授業で言っていた次回予告を思い出し、紅白くんに資料の内容を伝える。というか、何で教えてくれなかったんだろう、あの、名前は知らないけど、委員長(仮)の子。まぁ、いいか。
そんな素朴な疑問をその場に捨てて、僕と紅白くんは薄暗い部屋の中にある筈の資料を探し始めた。
「なぁ、A」
『ん？』
「お前って怖いものとか無いのか？」
『おぉ、急だね。
そうだな…暗い部屋の中も慣れてるから、暗所恐怖症でもないし、高い所はむしろ好きだし。刃物とかの先端も閉所も怖くない。災害とか犯罪者とかも、まぁ運命なんだろうって簡単に受け入れちゃうし…んー…難しいね。
あと何かあるかい？僕の怖がりそうなもの』
「お化け？」
『あー、そうだね。んー、実際に見ないと何事も信じないんだよね、僕』
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う - やばい好き(←応援してます！更新出来れば頑張ってください！気になる(￣ ￣) (12月11日 21時) (
レス) @page5 id: 7215328c99 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 最＆高です👍️ (2021年12月10日 16時) (レス) @page5 id: ff535d7292 (このIDを非表示/違反報告)
白猫さん(プロフ) - 作者さんのペースで更新頑張ってください！！ 続きが気になる…………。 (2021年11月5日 0時) (レス) id: d1d66ac9b7 (このIDを非表示/違反報告)
ｱｻﾋｲｲｲｲｲｲｽｳｳﾊﾟｱｱｱﾄﾞｳｳﾗｱｱｱｱｲ - 最高 (2020年12月14日 23時) (レス) id: 9ee51932ee (このIDを非表示/違反報告)
肉 - 初めから読んで追いつきました体調に気おつけてください更新頑張ってください|ωΦ*)ｺｿｰﾘ･･･ (2020年9月4日 21時) (レス) id: 33a07a44b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：オー笛 | 作成日時：2019年4月30日 9時
