転生したら“灰だらけ”の… (ページ9)

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8話ページ9

か＿＿＿＿＿

「海賊！？」

えっ、海賊ってあのヨーホー！っていう感じの？

ジョニデが主人公のあれ？

私のイメージの海賊だとあの方がチラチラと浮かぶのだが…

海賊ってもっとこう、野蛮というか乱暴で粗野なイメージがある

だけど目の前にいるこの男性は自分を『海賊』という

でもなんか…全然海賊っぽくない……？

海外に居そうなイメージはあるけど……

えー？うーん？どうなんだろ…この世界の海賊って悪いのかな？

うんうん唸っていると目の前の赤髪イケメンは私の顔を覗き込む

「どうした？」

(近っ!!?)

「あ、いや、なーんでもない！なんかお兄さんは海賊っていう風に見えなくて…」

「なんだそりゃあ。俺は立派な海賊だぞ？」

「ああいや。バカにした訳じゃないんだけど…」

目の前にいる彼は眉間に皺を寄せて少しムッとした顔をしている

イケメンの拗ね顔、眼福では？？

そんな事を考えていると彼の背後から『おい、お頭』という声が聞こえてくる
どうやら目の前にいる赤髪イケメンの仲間のようだ

「いたのか？…へぇ。随分とべっぴんさんだな」

「おう。いたぞここに」

「？」

目の前の2人はやはり仲間の関係らしく、私の顔を見て何やらボソボソと喋っている

え？何？気になるんですが

やがて。周りにいた人達も徐々に捌け、その場にいた人達は私と赤髪イケメンさん、そして後から来た黒髪のイケメンの私だけの3人

だけを中心にするように国民の人達は膝を着いていた

「えっ？ちょ、どうしたんですか！？」

あまりの突然のことに慌てる
なになに？突然怖いんですけど！？

「貴方様はこの国の圧政を終わらせてくれた、尊きお方」

「なのでお願いがあるのです」

何だか嫌な予感がする

大方ちょっと予想ができなくはないけど！

でも一応、聞いておく

「…お願いとは？」

「はい。新しく我が国の＿＿＿＿＿＿＿主となってくださいませ」

「……………………」

うーーーーん分かってました！！

というか流れ的にそうなのかなって思ってました

だって王道だもんね！そういう流れ！

co●icoとかピッ●マで連載したりしてるマンガのシーンに出てくるもの

「あー…それは光栄な事ですが私はこの国のことを知らないし、そもそもこの国の主になるような器でもないので……」

「いえ！我々はぜひ貴方に王になっていただきたい！」

「いやでも…そもそも初対面の人間にそんな事を頼むのは流石に不用心というか……」

とても食い気味でお願いされるんですけど…

「いえ。貴方様こそ相応しい…聖女様と同じお力を持つ貴方にこそ…！」

「ん？」

聖女と同じ力…？