転生したら“灰だらけ”の… (ページ4)

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3話ページ4

目を覚ますとめ〜っちゃ暑い日差しが指していた

「あつっ」

むくりと起き上がり、うーんっと伸びをする

さーて国に行こっかな！

思い出し驚きしないの？って思った？

尺をとるからもうしないのよ

さて、行くと思いたったのは良いけれど。どう国に入ろうか

うーーんと考えていると昨日と同じで脳内にイメージが沸く

“ ツバサデトベ ”

つばさでとべ？？？

翼！？

えっ私翼あるの！？

ちょっと初耳なんですけど？いや当たり前か

んーっとイメージを膨らませる。というか自然と脳内に浮かんでくる

バサッと思いっきり翼が開く感覚を背中に感じた

見ると本当に翼が広げられていた。ただ、翼は蝙蝠タイプだった

ははーんそうきましたのね

善は急げ！翼を広げて思いっきり地面を蹴る

すると本当に飛べた

「わー！！たっかーい！！」

ゴーーーッと風に乗りながら私はお城の真上で空中停止する

国の様子を天上から見てみる

うーんと目を凝らすと国民の人達は皆悲しみに暮れている様子だった

花を城の門の前に手向けている人もいた

3日経っても尚、ルチアナは沢山の人に慈しみされていた

ならば王族は？

城の方へ視線を向ければ、門番はくぁっと大きい欠伸をひとつ

城内では片手にワインを持ちながら談笑をする男女の姿

国王らしき奴は笑いながら「国民達も哀れだ。あんな魔女を信仰していたばかりに」

「こんな目に遭いおって」

国王の目線の先には鎖に縛られて傷だらけになった男性、女性がいた
その内の1人は鎖をした状態で血の海に倒れていた

『は？』

私の怒りが沸騰するのも時間の問題だった

一方。聖女ルターナが住んでいた国には彼女以外にも来訪者が来ていた

「なーんか随分と辛気くせぇな…何かあったのか？」

「さぁな…聞いて見りゃわかるだろうよ」

「まぁ……そうだな！」

麦わら帽子を被った赤髪の男と黒髪のポニーテールをしたくわえタバコの男が2人

これは彼の赤髪がまだ“とある少年”に麦わら帽子を預ける前の、ほんの少し前の話である