転生したら“灰だらけ”の… (ページ22)

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21話ページ22

数奇な運命により私は赤髪海賊団の船に乗ることになった

海賊と聞いた時は最初“ぎょっ”としたけど
でも彼等は乱暴で横暴な連中とは違うっぽい

まぁアレよね。並行線ばかりじゃつまらないから、山あり谷ありが丁度良いってことだよね

どちらにせよ行く宛も無いし、暫くはご厄介になりますか

「シャンクス、改めてよろしく」

「おう!よろしくなー!」

「………なんだろ。うん」

数秒彼等から目を離した隙に何故か宴会を開き始めてるのなぁぜなぁぜ??

え?ちょっと前までは酒瓶なんて無かったじゃん。ご馳走なんて無かったじゃん

どういう速さで生きてるのあなた達??

ぽかんと呆気にとられていると、船員の1人がこちらに寄ってきて私にジョッキを手渡す

「待ってこれ何の時間ですか」

「何って、宴だぞ?」

「何ゆえに!?」

「お頭がお前を仲間に入れた記念にだとさ」

そう言いに来たのは先程の唇が特徴的な天パの人

「ヤソップだ。よろしくな!」

「あ、アケビです。よろしく」

ヤソップさんはニッと笑うと私にジョッキを渡した人と肩を汲み出す

「ああ俺はスネイクだ!よろしくな!」

「よろしくスネイクさん。私はアケビ」

そう言うとスネイクさんは眉間に皺を寄せた

えっなんか失礼なこと言っちゃった!?

「硬っ苦しいのは良そうぜ?俺たちはもう仲間なんだ、そのまま呼べよ!な!」

「ええ!?あ、はい…じゃない、うん。分かった…よ…?」

満足したのかスネイクさんはニィッと白い歯を見せて笑う

初対面の人に突然タメ口が苦手な私にはちょっとした試練かもしれない

「よーしお前ら!!」

シャンクスの掛け声にみんな一斉に彼の元へ集まる

私は控えめに後ろにいたが、何故かヤソップに強引に前へ押し出された
なぜ!?

「今回新しくアケビが俺らの仲間になった!!これからもよろしく頼むぜ!!かんぱーーーい!!!」

その言葉と同時に全員が「かんぱーい!!」と声を揃えて唱えた

その瞬間であった

赤髪ィィィ!!!!

突然の怒号に手にしたジョッキを落としそうになる

何今の!?めっちゃ怒ってるよ誰!?

周りを見渡すと全員キョトンとした顔で止まっている

いやいやなんでそんなネコちゃんみたいな顔してんの

そして遠くの方からドンドンッという音も聞こえる

ん?ドンドン??

その瞬間、大きな水飛沫が上がると共に船も揺れだす

「うわあ!??」

「っと危ねぇ、大丈夫か?」

「だ、大丈夫…」

間一髪で近くに居たベックさんに支えられる

それよりも今のは!?

「今度はどこのヤツらだー?」

「この間宝奪った奴らか?」

「いやアイツ等は確か海に沈めただろ」

いや会話が物騒!!