転生したら“灰だらけ”の… (ページ21)

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20話ページ21

「ねえ。貴方強引だし自己中って言われない??」

「俺は海賊だぞ？奪ってなんぼだろ」

「そーーいうんじゃないんだわーー!??」

あれから私はずっとシャンクスと言い合いをしている

大人気ないって思う??でも聞いて!?
周りは男だらけ!女は私だけ!!これでどうやってこれから生活しろと!?

正直に言います！普通に!い!や!!

どうせならこじんまりとした村で平和に暮らしたい!!

ご近所付き合いみたいな感じで優しげなおばあさんが居る長閑で静かに過ごしたい!
確かにこんな強大な力持ってる奴が何言ってるんだって思われるかもだけど……でもそれでも平凡で平和がいいんですよ!これ日本人の性!!
最終的にのんびりと生きていきたい!!oh神よ!!!

「まあ乗っちまったもんはしょうがねぇ。諦めろアケビ」

「あ…はい」

言い合いの終止符を打ったのはベックさんだった
ベックさんは私の肩にポンと手を置く

うう…私のハッピーライフ…さらば……

気づけば私がいた島の港は遠くなっていた

いやまぁ。飛んでいけばどうとでもなるとは思うんだけどさ
ただ。まだ体力？が戻ってないみたいでまだちょっと体が気怠い
飛ぶ気力がまだ回復していないのです

「はぁ……暫くはご厄介になるしかないのかぁ…」

「船の上での旅も悪かねぇよ」

「はい…よろしくお願いします…」

ベックさん。女好きとは思えないくらいに優しい言葉をかけてくれる
紳士なのでは？

「うちの紅一点ってことで1つ、頼むぜ。アケビ」

「あ。うん…よろしくお願いします」

「ああ。よろしくな……」

「?」

突然ベックさんはじっと私の顔?を見ている…ような気がする

どうかしたのかな？

「まぁ…大きさは文句ないが……もうちょい歳とってても悪かねぇな」

「おっと??どこ見てる??どこ見て言ってる??」

前言撤回。やっぱり女好きだこの人。めっちゃセクハラオヤジなんですが??

「だーから言ったろぉ？アケビ。ベックは女好きなんだよ」

「綺麗な女口説くのに理由なんていらねえだろ」

「素直に喜べないんだけど……」

そして＿＿＿＿

この謎の縁により、私はシャンクス率いる“赤髪海賊団”の船に乗ることになった
これからどうしていくかは未だ分からないけれど、頑張って生きていく……予定です

＿＿＿けれどこの船に乗ったことにより、まさかあんな冒険や事件が起こるなんて……この時の私はまだ知る由もないのである

＊profile＊

name/アケビ
age/23
Stature/159
gender/Female

ある日自分の世界で事故に遭い、不思議な世界に転生
シャンクス達と出会う
能力者か否かは未だ不明。但し『魔王の権能』というものは使える