転生したら“灰だらけ”の… (ページ3)

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2話ページ3

あらすじ
目が覚めたらすっぽんぽんで深夜歩き回って結果的に魔法みたいなのを使って服を着た

以上！

「え待って…スゴすぎでは…？」

これは最近流行りの『転生したら最強魔法士でした』とかのパターンじゃないの！？

いや。でも個人的には悪役令嬢に転生して周りの人間に分からせハッピーエンド的な方が好きなんだけども

うん。これはこれであり！だと思うわ！

嬉しくなって1人盛りあがっている時だった

すこーん！っという音が出そうな勢いで私の頭に強烈な痛みが走り、かと思えば強烈なビジョンの様なイメージの様なものが流れ込んできた

「これ…って………」

もしかして私が入った身体の持ち主の記憶…？

流れ込んできたのは私が今入っている身体の元持ち主の記憶と思えるものであった

それはこういう内容だった

この持ち主の名前はルターナ

彼女は聖女だった様だ

10歳の頃に神様や精霊の声が聞こえて、この力を使い、国に尽くそうと心に決めた

彼女は神の啓示を受けて、国の貧困を救い、諸国の戦争を終戦へと導いていた

彼女の存在は国民にとって大きな影響を与えて、彼女を聖女と崇めて英雄として讃えた

しかし国の王族達はそんな彼女の力を恐れ、いつしか自分たちの地位を奪うのではないかと考え出し………

彼女は聖女ではなく、“魔女”と偽り、謂れの無い罪で彼女を処刑へと追い込んだ

そして処刑が行われたのは、3日前

生きたまま、火炙りにしたのだ

「なんて惨い…………」

記憶の中の彼女はそれでも最後まで“国民”の平和を願っていた

自分が殺されているのに、それでも最後まで他人のことを思えるなんて………

彼女はまさしく本物の聖女だったのだ

「で、何故か。その身体に私が今入っている、と」

しかも妙な力を手にしている状態で。これってやっぱり魔法なのかな？

しかし…王族の奴ら最低すぎでは！？私だったら聖女とかじゃなくて魔王とかに復活して滅ぼすね！！そいつらだけ！

まぁそんな事までは出来ないんだろうけど……

出来たとしても“ルチアナ”は怒ってなかったし…本人が頼んでもないことを他人の私がやるのもなぁ……

なんて考えながらももう1つ、ある事実が発覚する

「え。待って。国、すぐそこじゃん」

おったまげ。国、歩いて10分ぐらいのところにあるよ

えーいやでも死んでる私(というかルターナ)が国に行ったら明らかに『復活したー！』とか『神のお怒りだー！』とかちょっと面倒くさくならない？

暫く考えた結果、様子だけ見ておこうという結論に達し、明日の朝イチで国に行くことにした