19話 ページ20
姫抱っこに浮かれた私だが直ぐさま現実に戻される
「…………………」
さっきから永遠に堂々巡りの会話をし続けるシャンクス達
うん。あのね。私を助け？てくれたのは嬉しいんだけど本人の了承無しに船に乗せるとかは実際違うとアケビ思うわけよ？
「だー！！なっんっで！！連れていきたいんだよ！」
「あ？そりゃあ………面白そうじゃねえか？アケビが船に乗ったら」
「……………それだけなのかよ？？」
「………………」
いや理由安直過ぎじゃない！？？
え？何その理由？？流石に初めてだよそんな理由で『船乗せるか』って決められるの
そもそも船に乗るなんて事人生で一度もありませんでしたけどね！？
そしてその様子をベックさんはニヤケ面で高みの見物をしている
というかあの人は私が目を覚ましてるの気付いてるのよ。さっきから目合うし
「……お頭。そろそろ本人に意見を聞いた方がいいんじゃねえか？」
「本人……？？」
ベックさんの一言でやっとこさシャンクスは視線を下に落とす
そこにはジト目でシャンクスを見上げる私がいるのであった
「あの。そろそろ降ろして」
「…あ。悪い」
シャンクスはそっと私を床に降ろす
服にうっすら付いた砂埃を払い、私はもう一度シャンクス達を見渡す。そして＿＿＿
「あの…勝手に決められても困るんだけど」
「いや滅茶苦茶冷静だな！？」
唇分厚い天パの人にツッコミを入れられる。いやでも自分でも思う
すっごい冷静じゃん私。どうしたの？？
「そもそも私、誘われたけど“行く”とは言ってないし…」
「あれ。違ったか？」
「記憶の誤差が著しいんだけど？言ってないよ？？」
「そうか。でももうほら、乗ってるし」
「え゛」
ふと周りを見渡せば船の甲板の様な場所にいた。というかもう既に船に乗せられていた
おっと？私の意見は無視かな？？
「うーーん。なぜこうなった？？」
「しょうがねえな…乗せられちまったもんは」
「諦めろお嬢ちゃん。俺たちでも止められねえんだ」
そう言うといつの間にか他の船員？の人が声を掛けてくれた
そんな…哀れみを帯びた目で私を見ないで…
ちょっと待って。シャンクスって顔はいいけど意見聞かないし強引な人間？
「シャンクスくん。私は君と“旅する”なんて言ってないのよ？」
「まぁいいじゃねえか。どうせ行く宛てはないんだろ？」
「これから考える予定でもあったんだけど？」
「ならこの船で考えればいい」
「いやだから“この船で”じゃなくて“自分だけで”考える予定だったの」
「どっちでも一緒だろー！どうせ海に出るんだから」
「いやだから…って話聞かなさ過ぎじゃない！？」
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にぃ - 最高ですね。 (12月12日 18時) (
レス) @page24 id: 9cceebbfe5 (このIDを非表示/違反報告)
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