転生したら“灰だらけ”の… (ページ18)

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17話ページ18

真っ青だった青空には突然、黒い暗雲が立ち込める

なんだ？急に天気が変わった？

「どういう事だ？」

呟いたと同時に周りの海兵達が騒ぎ始める

「中尉！大変です！！」

「あ、あ、あ、あれを……！！！」

全員、顔を青ざめて空を見上げている

何事だ？

「なっ…！？？」

空を見上げる

そこには＿＿＿＿＿＿

「なんっだぁ！？？あれは！？」

天に浮かぶ蝙蝠の羽を生やす女がいた。しかも右手には＿＿＿炎の様な塊

否、恐らく炎なのであろう

それは女の右手の上でどんどん膨張されてゆく

「ア、アアクイ中尉！」

「ご指示を！！」

「！…迎撃だ！！総員構えろ！！」

女はこちらに炎を向けている。その時、

＿＿＿＿＿＿くる！！

その予感は的中し、炎の一部が船目掛けて飛んできた

「うわあああ！？？」

「避けろ！避けろお！！」

炎は何発か船の床へと落ちてゆく

そのせいで、

「クソッ！！火事だ！！」

「燃え広がらない内に消せ！！！」

クソッ！！なんって忌々しい！！

俺たちが何したってんだ！！あのイカレ聖女と言い今現れた女と言い！！

「何のつもりだテメェ！！！」

女に向けて銃口と大砲を向けた

「うーん」

威嚇のつもりだったんだけれど割と燃え広がってた
そりゃ木で出来てるんだからそうなるよね。私アホかな？？

けれど。アイツ等に今からする“お返し”から見たら可愛いものだろう

私は聖女じゃないの。だからさ、

「聖女様みたいに我慢しないよ」

やられたらやり返す。倍返しだ！！！

別に私がやられた訳じゃない。関係ないよ

だけどさ。私に肉体をくれた元の持ち主と、その持ち主に救われた人たちにとっては関係あるし、普通に胸糞悪すぎる話だからだよ

こんなの、人の心を持っていれば誰だって怒る

ということで。そろそろイタイ目に遭ってもらおっか

「んじゃ、大きいのいっくよー！」

『魔王の権能・紅蓮の竜よ、炎を抱け(サラマンダー)！！！！』

私が作り上げた巨大な炎の玉はやがて巨大な炎竜となり、海軍の船へと突っ込んでいった

結果はご想像におまかせするとしよう、ねっ

まぁ。ここまでは割と良かったんだけど

「あ、あれ……？」

なんか、目眩するんですけど…え、やば…

急に目眩、ふらつきが起こった

ええなんでさ？？力使いすぎたとか、そういう？

一先ず海には落ちる訳には行かないのでなるべく陸の方へ飛行で移動する

けど、力尽きて。

そのまま急降下で落下した