転生したら“灰だらけ”の… (ページ11)

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10話ページ11

「もう、何が何だか…」

「まぁ飲めよ」

赤髪さんは瓶ビールを持ちながら私の隣に腰を下ろした

「ありがと…でも今はいいかな」

私ビール苦手だし

赤髪さんは「そうかい」と言うと「んじゃ2本貰うな!」と嬉しそうに笑いながら瓶に口をつけ、グビっと飲む

「っはぁー！うめぇなこの国の酒は！」

「あはは。良かったねぇ」

無邪気に楽しそうにしている姿は成人男性と言うよりはどちらかと言うと少年に近い

私の世界でこんな無邪気に笑う成人男性は見たことないなぁ…

少なくとも私の周りの男性、既婚者いたり彼女持ちだったりだったし
みんな既にしっかり者の旦那さん彼氏さんという感じだった

だから、“無邪気に少年みたいに笑う成人男性”というのは私からしたらとても新鮮に感じた

「そういえば自己紹介してなかったよね。私はアケビ」

「そういえばそうだな。俺はシャンクスだ。よろしくなアケビ」

「へぇ。カッコイイ名前だね」

「！……そうか？」

「？…うん。素敵な名前だと思うよ」

名前を褒められたのが嬉しかったのか、シャンクスさんは少し照れくさそうな顔をする
イケメンの照れ顔、ぐうかわですね。んふふ

「実は俺の名前を付けてくれたのは親代わりになってくれた、憧れの人なんだ」

「！……そうなんだ」

親代わり…と言うと親がいないっていうことだよね。ちょっと込行った事情があるのかな？

あまり触れない方がいいよね…話題変えよう

「そういえば昼間一緒にいた、黒髪の男の人は？」

「ベックか？ベックなら女漁りじゃねえーかなー」

「え゛、あんなクールな見た目で…？」

まさかのプレイボーイだった…

人は見かけによらないね

「おう。かなりのな。なんだ、タイプだったか？」

「ええ！？あ、いや、そういうんじゃないよ？」

シャンクスさんはニヤニヤと笑いながらもう半分になった瓶を傾けながら私を見る

流石海外の人…と言えばいいのか……すごい様になるというか似合うといか……うん。要はカッコイイ

まぁタイプはどちらかと言ったらベックさんの方ではあったけど、シャンクスさんも、まぁ悪くない

「シャンクスさんは探しに行かないの？女性」

「あー？そういうのは別に。っていうかもう目の前にいるから間に合ってるぜ」

「あははーお世辞が上手だねぇシャンクスさん」

「案外世辞じゃねえぜ？っていうか“さん”付けよせよ。なんかこそばゆい」

「ああ、そう…？」

そう言うとシャンクさん…シャンクスは1本目の瓶を空にした

2本目に突入し始めながら「なぁ」と話を続けた

「どうするんだ？」

「何を？」

「この国に残るのか？」