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ボカロ初披露? ページ9

友紀side
  次の日

夏奈達と出掛ける時間が違う事をいい事にいつも通りの格好で望と共に現場へ向かう。
30分くらい前に着くのって多分いい感じだと思う。

監督さんは私たちとほぼ同時に来たようで、「君達2人が一番乗りだね。よろしくね、蜂屋さんに田中さん。」とにこやかに声を掛けて下さった。

五分ほど経っても望以外の声優さんは未だ来ていなかった。
台本の確認や読み合わせをしていた私達に、監督が「蜂屋さん。ちょっといいかな?開始予定時間までは未だ時間あるけど、KENN君と蜂屋さんはボカロのレコーディングも有るから先に済ませておいた方が楽なんじゃないかな…と思うんだけど、どうかな?」と聞いてきたので、
昨日も練習したし、大丈夫。そう自分を奮い立たせ「はい、やります!」と答えた。

このアニメ【ボカロ好きすぎて歌ってたら、歌手デビューしちゃった件】のアフレコ時にボカロを歌う事は
今まであったけれど、自信のある曲ばかりだったし今までと違い曲数が多い事もあってか、酷く緊張しているようだった。

ブースに入る前、ソファに腰掛けて心配そうに見つめる望に笑い掛け大丈夫と伝えたものの、背中に隠していた両手は少し震えていた。

緊張から来る震えを振り払う為、両手を一度ギュッと握りしめてからヘッドホンを付けた。

一曲目 誰かの心臓になれたなら

蜂屋「フゥー…
《「こんな世界」と嘆くだれかの
生きる理由になれるでしょうか

これは僕が いま君に贈る
最初で最期の愛の言葉だ

街も人も歪み出した 化け物だと気付いたんだ
欲動に巣食った愚かさも 全てがこの目に映る

シアトリカルに手の上で誰も彼も踊らされる

生まれた意味だって知らぬまま
形骸化した夢は錆びついてしまった

「愛をください」
きっとだれもがそう願った

「愛をください」
そっと震えた手を取って

「愛をください」
心を抉る 醜いくらいに美しい愛を

「こんな世界」と嘆くだれかの
生きる理由になれるでしょうか

いつか終わると気付いた日から
死へと秒を読む心臓だ

ねえ このまま雨に溺れて
藍に融けたって構わないから

どうか どうか またあの日のように
傘を差し出し笑ってみせてよ》

田中「スゴイ……流石友紀ちゃん!」

?「こりゃすごいなぁ…
君あの子のこと知ってるの?」

田中「へ?って貴方は!









鈴村さん、ですか?」

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設定タグ:声優 , オタク , 秘密主義   
作品ジャンル:タレント
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作者名:良紀 x他1人 | 作成日時:2020年1月24日 18時

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