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『よ、祥彰くん』
「僕と一緒に座るとドキドキしちゃって僕が大好きって気持ちでいっぱいになって読書出来ないってことでしょ?Aちゃん可愛い」
『そ、そこまで言ってませんっ』
「えー間違ってるの?」
抱き締めている腕を緩めて少し離れると、こてんと首を倒して私の顔を覗き込みながら聞いてくる。だからそういうところ!祥彰くんの方が可愛くてずるいです!間違ってないけど…そんな風にずばり言えるわけがない。
『えっともうこの話やめません?』
「それは無理かな〜可愛いAちゃん堪能したいでしょ?」
『祥彰くんって意地悪ですっ』
そんなことないよ、なんて再び抱き締められる。彼の温もりを感じていると僕も大好きだよと囁いてくれる。少し恥ずかしくなって慌てて彼の腕から抜け出した。
「残念逃げられちゃった」
『逃げたって言うかっ、あの良かったらハンモック使うところ見せてくれませんか?』
「それは良いけど特に面白いものでもないと思うよ?あ、もちろんAちゃんも今後使ってくれていいからね?」
祥彰くんが座って見せてくれた。なんだかゆらゆら揺れて座ってるのはブランコに乗ってるみたいで可愛くて仕方がなかった。
「へへっこんな感じに読書してると良いんだよね、次は脚伸ばしてみせるね!」
彼は降りると脚部分を伸ばしてハンモックとして使ってる様子も見せてくれた。一生懸命説明してくれるのが可愛い。きっとここに縮こまって眠っていたら子猫みたいに可愛いんだろうな?
「いまAちゃん僕のこと可愛いって思ってるでしょう?」
『えっ!?そんなことないですよ』
「優雅にハンモックに揺られて読書するの格好良いと思ったのにな〜」
えっと彼が言いたいことは何となくわかる…でも祥彰くんはどうしたって可愛くて見えちゃうんです。ごめんなさいと心の中で謝る。
『私にとって祥彰くんは格好良くもあり可愛くもあるのでどんな祥彰くんも大好きです』
「前にも言ったけどAちゃんだったら格好良いも可愛いも嬉しいんだけどね。色んな僕を見てて欲しいかも?」
祥彰くんのことはずっと見ていたい、それに私のことも色々と見てほしいと思う。そう過ごして行けば幸せがずっと続いていく気がする。
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ハンモックゆらゆらしてるymmtさんオフショ見たいです。ヌシが遊びに来てハンモック使ってる様子をお互いにわちゃわちゃ写真撮って合わせて2枚公開してたらいいと思います。
Aちゃんがymmtさん待っている間にハンモックで寝ちゃった話も書こうとしてるけどいつになるか分かりません。
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作者名:佐伯 | 作者ホームページ:
作成日時:2022年3月13日 17時