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国立新美術館でメトロポリタン美術館展を2人で観に行った。そこまで詳しくない私でも知っている作品もいくつかあって素敵な時間を過ごした。


『素敵でしたね、祥彰くんはフェルメールの作品魅入ってましたね』

「うんあれは綺麗だったね、感動しちゃった。やっぱり生で観ると画像とは全然違うんだなって」

『そうですよね、私も新たな趣味になりそうな予感です。たくさんの作品を観てみたいかも?』

「藤宮さんに感謝だね?」

『え、藤宮さん、確かにきっかけはそうなんですけど似たようなタイミングでそれぞれ美術館へ行ってたからこうやって祥彰くんと2人鑑賞出来たのでそれが良かったです』


まさか祥彰くんも美術館へ行ってたなんて思ってなかったから好きな人と同じタイミングで同じようなことをしてるのって何だか嬉しくなる。


『なんて言うか…祥彰くんと以心伝心と言うのは言い過ぎかも知れないけど気持ちが通じ合ってるようで嬉しかったです』


そう笑いかけると彼の顔が赤くなったのが見えた。もしかして祥彰くん照れてくれてるのだろうか?可愛いなと思えてクスッと笑うと彼が、やられっ放しじゃいられないなぁと呟いた。


「美術館から出てきた人の流れで混み合ってるね…はぐれちゃうといけないからAちゃんお手をどうぞ」

『えっ!?』


王子様のようなキラキラした笑顔で手を差し出してくる。その顔は祥彰くんずるいです。急にドキドキさせてくるから困ってしまう。でもその手を取るのは私だけがいい…そんな欲も生まれてきてそっと手を重ねる。すると彼が優しく包み込んでくれる。彼がエスコートするかのように歩き出す。本当に王子様みたいに格好良い。


「さあAちゃん、次はどこへ行こうか?」

『カフェでのんびり展覧会の振り返りしません?もっと祥彰くんとお話したいです』

「それは名案だね、僕ももっと話したいなって思ってた。僕たち考えることが一緒で嬉しいかも?それなら次はカフェデートだ」


少しうきうきした感じに言われて、はいと笑顔で答えていた。こうやって彼と楽しく過ごせる時間がとてつもなく幸せだなと感じる休日だった。





_____________

めちゃくちゃ久しぶりの恋模様🌸更新です。もう読んでる人少ない説濃厚ですがお待ちいただいた方いらしたらお待たせしました!

「美術を好きになっちゃう放課後」公開されてから書きたかったものをやっと書き上げました。この2人のお話も他にも書きたいものあるにはあるのでのんびり書いていけたらなと思います。読んでくださってありがとうございました!
 

🌸『読書のお供』1→←🌸『新たな趣味』1



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作者名:佐伯 | 作者ホームページ:   
作成日時:2022年3月13日 17時

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