pair daysの恋模様 -2- (ページ11)

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『祥彰くんも読書始めるんですか？』

「うん色々読んでみたりしようかなって…間違いなくAちゃんからの影響だよ」

『え、私ですか』

「やっぱり好きな子が楽しくしている趣味は気になるからね？」

そう言ってニヤッと笑う祥彰くんが格好良くて思わず照れてしまう。そんな私を見てAちゃん可愛いなんて言ってくれる彼から視線をそらす。

『そ、そういうこと言われると恥ずかしいです』

「好きな子には可愛いって素直な気持ち言いたいでしょ？」

『もう祥彰くん…でも嬉しいです。あのっ私にとって祥彰くんもすっごく格好良いですよ』

「えー嬉しいな？」

今度は可愛く笑ってくれる祥彰くん。うぅ格好良いのに可愛い…ずるいと思う。

『今度は可愛いです…』

「Aちゃんからの格好良いも可愛いもどっちも嬉しい。でももっと格好良いところも見せたい」

『いつも見せてくれるから今改めてはいいですっあの読書しましょう』

慌てて今日の目的読書をしましょうと言えば、遠慮しなくていいのに〜と言われる。そんなこと言われてもこっちは遠慮しないと心臓が大変なことになるから困る。

「やっぱりAちゃんは可愛いな〜」

そう言って祥彰くんは紅茶淹れてくるねとキッチンへ行ってしまった。ふぅと息を吐いてキッチンの方に視線を向ける。祥彰くんは会うたびにドキドキさせてくる。それが嬉しいから私も彼のことをドキドキさせたくなってくる。胸を押さえて心落ち着かせてから読む本を用意してローテーブルに置いて準備をしていると彼がマグカップを目の前に置いてくれる。

『祥彰くんありがとう』

「どういたしまして…それじゃ読書しようか」

うんと返事をしたけど美味しい紅茶が気になって一口飲んだ。口の中に香りが広がって旨味や甘味が感じられる。というか祥彰くん紅茶淹れるの上手いのでは？ジッとマグカップの中の紅茶を見ていると彼が話しかけてくる。

「あれ美味しくなかった？」

『ううん逆です、凄く美味しい！祥彰くんって紅茶も美味しく淹れられるんだねっ…もしかして淹れ方を学んだんですか？』

感動して少し興奮気味に話してしまった。彼がクスッと笑う。