ymmt編33◆彼とのお喋り2 ページ34
テーブル席に座るとメニューについて山本さんが教えてくれる。随分と詳しいのかな？聞けば私とランチ行きたくて調べてくれたと言われた。驚いて聞き返してしまった。
『私とランチ行くためですか？』
「僕本当に普段クイズや謎解き、漢字ばかりでこういうところ詳しくなくて、正直女の子と出かけるのも久しぶり過ぎて少し緊張してる」
女の子と出かけるの久しぶりなの？モテそうなのに言われたことに驚いた。ハハッと自嘲気味に笑う山本さん。
「僕格好悪いね」
『そ、そんなことないです…あの私と一緒に行こうって色々考えてくれたんですよね？嬉しいです』
私と楽しむためにそこまでしてくれたことがどうしようもなく嬉しい。山本さんこんなただの友達を喜ばせちゃダメだよ、表情にそれが出ちゃいそうになるのが恥ずかしくて誤魔化すように微笑んだ。
何故か山本さんも照れているのか少し頬が紅潮している。何だか雰囲気が変わった気がする、こんな雰囲気になるなんて思っても見なくて慌ててしまった。
彼も同じように慌てたのかメニューを開いて私の方へと向けてどれにしようかと指でメニューをなぞっている。同じメニューを見てるって恋人のような感じで照れてしまう。いやメニュー決めるだけ…ちょっと慌てすぎだよね。とりあえずメニューを決めてそれを口にしながら指で指し示す。声が重なり山本さんと指先が触れ合った。
『ごめんなさいっ』
指先を引っ込めてそっと反対の手で包んだ。そんなわけないのに指先が熱を持ったように感じる。前に自転車から庇ってくれたときはもっと距離が近かったはずなのに…そのときよりももっとドキドキする。それはきっと気持ちを無理矢理閉じ込めていたから今日はその蓋をあけてしまったからなんだろう。
「僕こそごめん…同じメニューなんて僕達気が合うのかもね……すみませんっ」
彼が慌てた感じに店員さんを呼んでくれる。注文を取りに来た店員さんへ彼はこれを２つとメニュー表を指さしてこっちに視線を移した。
「あ、Aちゃん飲み物は？」
『飲み物…えっとアイスティーをお願いします』
なんだか山本さんがスマートに注文までしてくれて格好良く見える。いや元々可愛らしい中に格好良さも兼ね備えている人だからと言えばそうなんだけど…。
楽しみだね、と笑う山本さんに素直に笑って、そうですねと答えた。気持ちを開放したせいかドキドキしすぎて良い雰囲気に感じることがあるけど彼は私と普通に楽しく過ごそうとしてくれてるんだから意識しすぎないように今日は楽しく過ごしたいなと思う。
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佐伯(プロフ) - そのうちさん» わっ恋模様読んで頂いてありがとうございます！本当は書き終えてから公開したかったんですけどなかなか進まないので公開しちゃえと暴挙に出てます（笑）このあともドキドキ楽しんでください。私も完成するかドキドキ（ぇ）そのうちさんもお身体お気をつけてください！ (2021年11月14日 12時) (
レス) id: 6d502d1977 (このIDを非表示/違反報告)
そのうち(プロフ) - さ、佐伯さんのymmtさんさん話も読めちゃうんですか…！？毎秒感謝しながら読んでます…！！デートのお誘いがどうなるのかドキドキしつつ続きを楽しみにしております！寒いのでご自愛ください！ (2021年11月14日 9時) (レス) @page5 id: 7f613ac8c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐伯 | 作者ホームページ：
作成日時：2021年11月9日 22時
