ymmt編3◇今の僕は… ページ4
廊下に出ると祥隆が会議室に入るところだった。
「あ、これから会議？」
「そっ編集部のね。そういや結依が久しぶりに来たよ、そっちにいる」
「結依さんが？」
祥隆に頼もうと本を持ってきたけど本人がいるなら今貰っちゃおうかな？会議頑張ってねと声をかけてから結依さんがいる部屋に入った。そこにいた彼女に声をかける。
「はい？ああ山本くん久しぶりだね」
彼女は僕に気づくと笑顔で挨拶をしてくれる。スクープされてオフィスに来るの久しぶりだから何となく嬉しそう。手招きしながらソファへ誘導する。
「ちょっといい？ソファ座ろうか」
並んで座って早速話を切り出した。これなんだけど、と言いながらAちゃんから預かった彼女の著書“さくら”とサインペンを結依さんに見せた。
買ってくれたの？と驚いてありがとうとお礼を言う結依さん。僕のではなくお隣さんのなんだと簡単に事情を説明した。
「祥隆にお願いしようと持ってきたけど丁度結依さん来たから、ごめんねこんなこと頼んで」
結依さんが微笑んでこっそりと耳打ちしてきたことに慌ててしまった。まさか僕がAちゃん好きなことバレるとは思わなかった。指摘されて恥ずかしくなった。
しかもいつの間に彼女が？なんて聞かれて、僕はつい“まだ”付き合ってなくてと答えてしまった。なにそのいずれ付き合う予定みたいな答え方は…Aちゃんの気持ちは分からないのにね。
応援すると言ってくれた彼女にお礼を言って本を渡した。
「お隣さんのお名前は？」
「AAちゃんって言うんだ」
漢字を説明すると結依さんは宛名に彼女の名前を書いてサインをしてくれた。
「どうぞお隣さんによろしくお伝えください」
「ありがとう結依さん、彼女喜ぶよ。あ、伝言預かってる、今後サイン会が行われたら絶対に伺いますって」
「わっ本当に？嬉しい待ってますって伝えてくれる？」
うんと頷いたら祥隆はAちゃんのこと知ってるのかと聞かれた。祥隆に彼女が出来たって教えられたときに、僕も好きな子出来たと話したんだったな。そう伝えると結依さんは祥隆に彼女ができたことあとから知ったみたいだ、受賞して忙しくしてたから祥隆も話し辛かったのかな？
「なにお二人さん内緒話？」
話していたら須貝さんが来て色々突っ込まれた。結依さんが福良さんに呼ばれていなくなったあとズバリ聞かれてしまって笑っちゃった。もう懐かしい想い出だ。今はもうAちゃんのことが大好きで仕方ない。
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pair days -vol.7-『想い』山本さん側
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佐伯(プロフ) - そのうちさん» わっ恋模様読んで頂いてありがとうございます！本当は書き終えてから公開したかったんですけどなかなか進まないので公開しちゃえと暴挙に出てます（笑）このあともドキドキ楽しんでください。私も完成するかドキドキ（ぇ）そのうちさんもお身体お気をつけてください！ (2021年11月14日 12時) (
レス) id: 6d502d1977 (このIDを非表示/違反報告)
そのうち(プロフ) - さ、佐伯さんのymmtさんさん話も読めちゃうんですか…！？毎秒感謝しながら読んでます…！！デートのお誘いがどうなるのかドキドキしつつ続きを楽しみにしております！寒いのでご自愛ください！ (2021年11月14日 9時) (レス) @page5 id: 7f613ac8c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐伯 | 作者ホームページ：
作成日時：2021年11月9日 22時
