pair days -episode 4-【番外編】 (ページ19)

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「Aが可愛すぎるからいけないの、俺悪くない」

『そんな可愛いこと、ないと思うけど』

「ある、Aは可愛いの、せっかく着せたけど脱がせていい？」

『だ、だめです』

「本当に駄目？」

欲望を瞳に宿したまま熱く見つめられる。その視線から逃れられなくて動けないでいると、私の頬を撫でてキスを落としてきた、そのまま首筋に唇を這わせてくるから吐息が漏れる。彼にそんな風にされるとダメなのだ。慌てて彼を押し返せば少し不満気な表情へと変化する。

「くっ、やっぱり駄目か」

『も、もう拳くんったら』

「仕方ないな〜それならキッチン行こうか」

はい、と手を差し出してくる。さっき彼は待っててと言っていたけど一緒に行ってくれるのかと思ったら嬉しくなって、うん、と笑って彼の手を取り一緒に寝室を出た。

水を飲む前にリビングでボトムスを拾って穿こうとしたら彼に、駄目と取り上げられてしまう。

『えっどうして』

「可愛い太腿が見えたままの方がいいな〜どうせ水飲んだらベッド戻るでしょ？」

『ん、戻らないかな』

「えーそれなら水飲むときだけでも！」

彼がどうしてもとお願いするから結局私は許してしまって、下を穿かずにキッチンへ移動した。水を飲み終わったタイミングで彼がさわさわと太腿に触れてきてビクッと反応してしまいペットボトルを落としそうになる。

『拳くんっ、なにやって』

「えー可愛い太腿が見えてんだもん、もうこれは仕方のないことだよ。吸い寄せられちゃうよね〜なんと俺の手にぴったり合うんだよね」

また太腿を撫でてくるし、にっこり笑って当然のことのように言われた。“見えてる”ではなく、“見えたまま”にしてとお願いしたのは拳くんなんだけどな〜それに触るならもっとタイミングを考えて欲しい……って違う、触るのを許容してるわけではない。

『触っちゃダメ』

「えっAは、俺に触られるの嫌なの？」

『それは、好きだけど』

「なら問題ないよね」
　
　
　