pair days -episode 4-【番外編】 (ページ16)

今日:18 hit、昨日:12 hit、合計:3,235 hit

3 ページ16

　
　
　
「A、可愛い」

『んっ、拳くん、もう祥が戻って来ちゃう』

「あぁもっと、これ以上のことしたいな〜本当にこれから家に来ない？連れて帰りたい」

『ごめん、明日朝から用事があって今夜は…だから、あの、明日の夜、泊まっていい？』

「今日無理か、んー残念だけど、明日楽しみにしてる。今日の分もめいいっぱい愛し合おうね」

『そ、そういうことは宣言しなくて良いから』

約束ね、と笑って言うと彼女は恥ずかしそうに頷いて、腕の中から抜け出していく。キスの余韻が残る頬の熱、それを隠すかのように両手で両頬を覆っている。

『ごめん、ちょっと洗面所』

「うん、いってらっしゃーい」

彼女に向かってひらひらと手を振った。藤枝が同じ家にいるのにキスしたのって実は初めてか。藤枝気にしつつも俺とのキスに蕩けちゃう彼女は可愛かった。まあ少しばかりキスに熱が入り過ぎたかもね、でも彼女が可愛いかったのだから仕方がない。

Aが戻って来るまでパズルでもしてようかなとソファに座ってスマホを取り出した。何やろうかな〜とアプリ一覧とにらめっこしていると藤枝が戻って来た。

「藤枝、おかえり〜」

「ただいまっす……なんかものすごく満足そうな顔してる」

藤枝が、やれやれと言わんばかりの露骨な表情をしている。そんなに表情に出ていたかな？まあ満足してるのは本当だからいいか、と笑っておく。

「それで、結局持ち帰るんですか？」

「あーそれね、明日用事あるみたいで今日は断られちゃった」

「そりゃ残念ですね、でも“今日は”ってことはそのうち泊まりに行く約束でもしました？」

「藤枝せいか〜い、明日夜に泊まりに来てくれるってさ」

「なるほど、まあ楽しんでください」

ありがと〜とご機嫌に答えて俺はいつものゲームアプリを立ち上げたのだった。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

今更アイテムふくらＰです。あの動画、三年前なことにびっくりです。何故いま書いたのか？

妹ちゃんが拳くんはアイテムじゃないって主張してるのが頭に浮かんだからです。何故急にそんな妄想頭に浮かんだのかは分からない謎！自由気ままな佐伯の脳内です。

まあふくらさんはアイテムではなく一緒に冒険する仲間と言うことですね…ヌシも含めると3人パーティー、つまりドラクエ2ですね！と言うかこの3人だと勇者いない気がする。全員後衛の職業だよな〜はいすみませんドラクエから離れます。

今年もpair daysをよろしくお願いします！
　