pair days -episode 4-【番外編】 (ページ15)

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一生懸命に説明してくれる彼女、なにそれ、俺はアイテムじゃなくて一緒に居たい人ってことだよね。俺の彼女めちゃめちゃ可愛いんだが？

暗算サポートアイテムとして電卓からの流れで俺がアイテムってことになった動画企画が、公開を終えてまさかこんな可愛らしいAが待っているとは思ってなかった！

大好きな俺だからアイテムと形容したくない、って意味だよね？そんなことを言う彼女が可愛い。A好き〜と思い切り抱き締めた。彼女は、拳くんハグだめっ！と慌てている。

「俺、Aになら装備されても大歓迎だし、いくらでも持ち歩いてくれて良いんだけど、Aがそんな風に言ってくれるのめっちゃ嬉しい。俺もAと一緒に居たいし、ずっと共に過ごしたい」

『拳くんっ、だから祥の前だよ』

「えー無理、ちょっとAが可愛すぎて、このまま俺の家まで連れ去りたいな」

「あー好きにどうぞ。じゃあA、今夜は泊まって来い」

『祥なに言って！元はと言えば、祥が変なこと言うのがいけないんでしょ』

「Aが冗談を真面目に受け取るからだろー」

『だって動画のふくらＰならアイテムでも良いけど、普段の拳くんがアイテムって言われるの、何だか嫌だったの』

「そんなの気にするなよ、まあゲーム脳持ち出してゴメンだけど」

『わ、私もこんな感情になるとは思わなかったけど、拳くんは拳くんだからアイテムって言うの嫌』

「あぁマジでAはどうしてこんなに可愛いんだろうね、本当好き」

キスがしたくなって思わず熱のこもった瞳でAを見つめていた。それを藤枝が察してくれたようで、わざとらしくパチンと手を叩く。

「あーちょっと思い出した、俺部屋戻りますね。でもイチャイチャするなら、さっさと持ち帰ってくれる方が有り難いですよ」

『持ち帰るって！？よ、祥っ』

「A諦めろ〜まあAのこと怒らせるのは俺の本意ではないので、ふくらさん、１０分間だけですよ」

「りょうかーい」

俺の腕の中で慌てている彼女も可愛すぎる。藤枝が部屋に引っ込んだのを確認して、彼女に愛を囁やけば、彼女は諦めたように大人しくなる。

可愛い唇を奪って口内を堪能しまくった、時間制限付きのキス、彼女はやはり少し気になるようで、キスの合間に時計をちらりと見ていたが、それでも俺から与えられるキスに翻弄され、艶っぽい表情へと変化する。
　
　
　