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彼は眼鏡を外して持っていたスマホと一緒にリビングテーブルにポイッと置くとグッと距離を詰めてきた、その瞬間視界が揺れる。抵抗する隙もなく彼に押し倒されていた。覆いかぶされて手首を掴まれる、ソファの軋む音が耳に響く。
「俺の奥さんは本当にどうしようもなく可愛いよね、俺に熱い視線ちょうだいよ」
『あ、熱い視線って、それに言うほど可愛いってことは…ないんじゃないかな?』
「それは嘘、だって俺の目の前には可愛い奥さんしかいないよ」
彼が目を細めて笑う。それが妙に色っぽさを感じさせて胸の鼓動がうるさくなる。彼の瞳の奥に欲望が見えて絡みついてくるような熱い視線を送ってくる。そんな瞳で見つめられるともう私はダメなのだ、彼から目を逸らすことは出来ずに彼に愛されたくなる。
「A、愛してるよ」
『わ、たしも…愛してる、キス、したい、拳くん…キスして』
「ふふっやっぱり可愛い、俺を見る視線が変わった」
『拳くんのせい、だもん』
「俺だけがAを変えられるからね、皆が知ってるのは真面目な藤宮優だけだ」
こんなふうに拳くんを欲しがっている私は恥ずかしくて他の人には見せられないよ。拳くんの前だけで晒せる本当の私だから…。早く彼からのキスが欲しくて、だけど手首を掴まれているせいで彼の顔を引き寄せられない。ねだるように、思いの外甘えた声で、拳くんっと名を呼んでいた。
「熱烈だね、憧れの夫婦として俺たちに投票してくれた人たちはこんなに色っぽいAのこと、知らないもんね?」
『拳くんだけ…が知ってれば良いっ、拳くんお願いっ』
「そんな熱っぽくお願いされちゃ、もう堪らないね。A好き、愛してる」
『私も愛してる、キスっ』
キスしてと言い切る前に彼に唇を奪われていた。欲しかったキスをされ身体が熱く震えてくる。蕩けるようなそのキスに甘く溶かされていく。ずっと彼からの愛を浴びて甘く蜂蜜漬けにされたような濃厚な時間を過ごしたのだった。
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小話書こうとして長くなったのでこちらにupしました〜皆既月食ほどは書いてないけど同じパターンですねwただただイチャイチャしてるだけですが書いてて楽しいのでお付き合いください。
ちなみに憧れの芸能人夫婦ランキングトップ3はこんな感じでした〜ふくら藤宮もランクインしててくれ!こんな妄想ばかりしてますw一般知名度的に藤宮優&ふくらPと表記されてるかと
1位 みちょぱ&大倉士門
2位 峯岸みなみ&てつや
3位 滝沢カレン&一般男性
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作者名:佐伯 | 作者ホームページ:
作成日時:2022年11月9日 1時