pair days -episode 2-【番外編】 (ページ49)

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『祥っ、あのツイートどういうこと』

「公開するって言ったじゃん」

『社内メッセージで流すと思ってた』

「そりゃ解釈違いだな、でもAの顔は写さないでやったんだからいいだろー」

悪びれる様子もなく笑顔を見せる祥。確かに私の顔は写ってないけど、瞬く間に拡散されている祥のツイート、ファンの反応が私には恥ずかしくて仕方がない。

「ほら指輪のくだりで登録者数そこそこ増えたし、Aも貢献したな！」

『貢献って、もちろん登録者数が増えるのは嬉しいけど、恥ずかしいよ』

「双子ファンには普段から俺がサービスしてるから、たまには夫婦ファンにもサービスしとけ」

『夫婦ファンって、もうっ』

「Aなに怒ってるの、兄妹喧嘩？」

後ろから声が聞こえてパッと振り向くと出番を終えた拳くんが戻ってきていた。

『拳くん、お疲れさま。祥にさっきの写真ツイートされちゃったの』

「あぁ指輪のやつ？良い写真だよね〜俺即保存した。あ、でも俺のここにはもっと良い写真保存されてるよ」

人差し指で自分のこめかみをトントンと叩く。拳くんの頭の中ってことかな。どんな写真なの？と聞いてみれば彼はにっこり笑う。

「俺が好きってめちゃくちゃ可愛い顔で俺のこと見てるA。そういうAはたくさん脳内に刻まれてるから、結婚式当日のなんて少なくとも百枚はあるね」

『百枚も？えっと拳くん、クイズ王なんだからもっと他のこと覚えてた方が良いんじゃないかな』

「えー大丈夫だよ、Aのことに関しては記憶容量無制限だから心配いらないよ」

「あぁそれはマジでありそうだな、拳さん怖っ」

ブルっと身震いした振りをして祥は、あとよろ〜と逃げられてしまった。もう怒っても仕方ないから写真のことはいいか、恥ずかしいのには変わりないけど。

それにしても記憶容量無制限って言われると確かに怖い気がするけど、拳くん私とのことよく覚えてるから本当なんじゃないかと思えてくる。あまり深く突っ込まないほうがいいのかな？

『拳くん、ほどほどにね。あとちゃんと休憩してね』

ほんわかした笑顔で、はーいと可愛く返事をしてくる。一緒に休憩しよ〜俺のそばに居るんでしょ、とソファでくっついて座ることになって、またスタッフさんにラブラブですねと言われて恥ずかしかった。そばに居るって意味はこういうことではない。

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夫婦の結婚指輪、双子のダイヤモンド話は本編では触れてないのですが以前Twitterで書いた妄想小話です。ふくらさん無制限言ってますが妹ちゃんに関してどれだけ容量あるのかは謎。
　