pair days -episode 2-【番外編】 (ページ33)

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彼女が輝く場所1 ページ33

　
side fkr
2023/1/25
vol.11『ユメから覚めたあとは…』翌日のお話。

昨日はうっかり嫌な夢を見て、この世の終わりのような地獄な気分を味わったがAの大きな愛のおかげで復活することが出来た。今日は絶好調で仕事も滞りなく終えられたから今夜も彼女とイチャイチャして、彼女の温もりを感じながら良い夢見たいよね！

そんなことを考えながらTwitter見てたら、はなおさんのツイートに気づいた。どうやら東京駅近辺でウェディングフォトを撮ったようだ。最強クラスと言われている寒波が来ている上に、暴風が吹き荒れるさなかで撮るなんて大変だったろう。

外ロケーションのフォトは天候が読めないから仕方のないことと言えばそうなんだけど、せっかくのウェディングフォトが残念だよね。あぁでもはなおさんはプロポーズした沖縄の地でもウェディングフォト撮ってた気がする。

「即席とは言っていたけど海が綺麗だったし素敵な写真だったよね。あれ、そう言えばでんがんさんはグアムで撮っていた。皆結構考えてるな」

俺たち普通にスタジオで撮ったけど、色々考えた方が良かった？そりゃ彼らは動画での公開も念頭に置いてるから俺たちと違うのは分かるけど、もっとAが輝くような場所で撮るべきだったか、いや彼女はどこでも輝いてるけれどもね！素敵なロケーションをバックにした俺の可愛くて綺麗な花嫁さんを想像する。俺を見つめて微笑んでいる。

「……めちゃくちゃ良い。何だかまた撮りたくなる。やっぱりAもう１度ウェディングドレス着てくれないかな」

うーんと考えていると片付けを終えたAが、拳くん何か考え込んでるの？と話しかけてきた。俺はA！と呼びながら勢いよく彼女の両手を握ると、目を丸くさせて吃驚している。

『どうしたの拳くん…あ、もしかして何か心配事でもあったりするの？』

少し昨日のことを思い出したのか心配そうな顔へと変化させていた。もう心配はいらないとばかりにニッコリ笑ってみせた。そうすると彼女は問題はないのかな？と少し安心した表情になった。

「A、もう１回ウェディングフォト撮ろう」

『へっ、何言ってるの拳くん。あの、それって毎年結婚記念日にドレス着てって前に言ってたこと？』

「いやそれとは違うんだけど、はなおさんやでんがんさんがウェディングフォトを素敵な場所で撮ってたのを見て、俺たちはただのスタジオだったし、もっとこう自然の中でとか、素敵な場所で撮っておけば良かったのかなって」
　
　
　